ある双子のママ
育児休暇の後、出社すると人事異動が待っている……という企業の話をよく聞く。
築いたキャリアが一瞬にしてゼロになる。
これじゃあ、子供を生もうとする女性が減少するのも道理。
少子化に歯止めはかからない。
結局、女性に対する先入観がこのような時代錯誤のシステムをそのまま存続させているわけだ。
先日、とてもパワフルな女性に「また」出会った。
広告代理店に勤める30代の女性である。
彼女は昨年、双子のママになった。
仕事は「1日休ませてもらった」そうである。
その後も朝8時半から夕方6時までのフルタイムで子供を保育園に預け、
生き生きと働いている。
何のために働くのか?
「お父さんは家族のために一生懸命お金を稼いでいるのだ」
ホントですか?
それ「も」ひとつの理由かもしれない。でも実際は仕事を持つこと、働くこと、これが
「面白いから」じゃあなかったろうか?
そしていま、「仕事は面白い」と女性にバレてしまったのではないか?
私はそう思っている。
男たちが眉間にしわを寄せて「仕事は辛い」といいわけしている間に、
女性たちはニコニコしながら「仕事は面白い」と正直に話す。
どちらがパワーに勝っているのか?あきらかではないだろうか。
自分自身の感覚を忠実に表現できる女性たちに学ぶことは多い。
相沢正人あいざわまさと
キラー・コンテンツメーカー
1957年東京都生まれ。 成城大学文芸学部芸術学科卒業後、(株)光文社に入社。「茶髪」「公園デビュー」「シロガネーゼ」など生活する街に根ざした数々のヒット企画をネーミングと共に展開。同時にモデル発掘…
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