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2009年08月05日

昔話の新解釈

「羊飼いの少年と村人」

「スタートレックDS9」というTVドラマを見ていたら、この昔話が出てきた。
地球人のドクターが宇宙人に説明するシーンだ。

ドクター「羊飼いの子供がある日、狼が来たぞー!と村中に叫んだ。
      村人は驚いて皆集まったが、それはウソだった。
      少年は、狼は去ったと説明をし村人から賞賛された」
宇宙人「いい話ですね」
ドクター「いや、まだ続きがあるんだ。少年はおもしろくなって、次の日も、その次
      の日も、狼が来たぞー!と叫んで回った。少年の言葉を信じる人がいな
      くなったころ、本当に狼がやってきた。狼が来たぞー! 少年が叫んでも
      村人は誰も出てきてくれなかった。少年も羊も狼に食べられてしまった」
宇宙人「なるほど」
ドクター「ウソばかりついていると誰も信用しなくなるという、地球の教訓さ」
宇宙人「ほう。わたしは違う教訓だと思いました」
ドクター「え?」
宇宙人「2度、同じウソをついてはいけない、って……」

なるほど、確かに一度目のウソは成功しているのだ。
視点を変化させると違う分析ができるようになる。

「アリとキリギリス」

ご存知の昔話。キリギリスは夏の間、歌って楽しく過ごしていた。アリは冬に備えて
夏の間もせっせと働いて食料を貯めていた。
そして冬、食べ物がなくなったキリギリスはアリに食料をめぐんでもらった。
地域によっては、キリギリスは死んでしまったという話になってはいるが
わたしたち日本人は多分、皆こう聞かされてきたのではないだろうか?
だから「せっせと働くことが大切だよ」と。

ん、ちょっと待てよ。

キリギリスは「夏の間楽しく過ごした」のである。
キリギリスは「冬はアリに食料をもらえた」のである。

キリギリスのほうが得だ!と思いませんか?

アリ=男性
キリギリス=女性

置き換えてみたら、現代にあてはまるような気がしませんか?

女性マーケットでビジネスを考えるのであれば、こういった
現代女性の価値観、ライフスタイルを「感覚」として
理解する必要があるのだ。

相沢正人

相沢正人

相沢正人あいざわまさと

キラー・コンテンツメーカー

1957年東京都生まれ。 成城大学文芸学部芸術学科卒業後、(株)光文社に入社。「茶髪」「公園デビュー」「シロガネーゼ」など生活する街に根ざした数々のヒット企画をネーミングと共に展開。同時にモデル発掘…

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