9月後半の日曜日。もしも本命になりそうな意中の男性から、海が見えるレストランでのデートに誘われたら……。あなたは何を着て行きますか? ともすると女性は、意中の男性とのデートということに舞い上がってしまい、T.P.O.が頭から抜けてしまうことがあります。もしもT.P.O.をわきまえていなかったらどう見えるでしょう。
海が見えるレストランに行くのに、ビーチに行くような露出の高いカジュアルなスタイルだったとしたら?はたまた雑誌から抜け出してきたような全身真っ黒のモードスタイルだったら?どちらもその場に馴染まず、不自然に見えるはずです。不自然に見えると、見ている方は不快になります。
では逆にT.P.O.をわきまえたスタイルをしていたらどうでしょう?
9月後半、昼間の時間帯なので、ダークな色よりは明るめの色を選ぶことが大切です。海が見えるレストランなので、昼間の海に似合う色や、肌寒くなったときのために羽織れるものを用意しておくのもいいでしょう。日曜なので、仕事用のカッチリしたヒールのパンプスでなく、リラックスした、でも上品な靴がいいですね。
以上を踏まえ、例えばトップスは上質な白い長袖の麻のシャツを。胸のボタンを2 つぐらいはずし、胸元を美しく見せ、腕元のボタンもはずし、2回ぐらい捲って抜け感を演出。肌寒くなったときのために、ベージュのカシミアのニットを肩掛け。ボトムスは、細みの白のクロップドパンツに、リラックス感のあるベージュのドライビングシューズ。こんなリラックスしつつも、上品な素材や色のスタイルだったとしたら?
見ている男性に安心感を与え、その安心感から人は気を許し、やがてセクシーという気持ちに繋がっていきます。イタリア人は、素敵な人に対して「エレガンテ」という言葉を使います。その真意は「エレガンテ=ナチュラーレ」ということ。エレガントであることは、自然体であること。自然体とは、肩に力が入っていなくて、自然に見えるということです。
その場に馴染んで見えることは、絵になるということ。だからこそ、装う季節がいつなのか?時間は?どこに着て行くのか?目的は?など、時間、場所、目的を大事に考えるべきなのです。Time、Place、Occasion。T.P.O.を知ること、自分だけの世界に入らない、自分だけの価値観にとらわれないことは、モテるためにとっても大切なことなのです。
干場義雅ほしばよしまさ
ファッションディレクター
東京生まれ。スタイルクリニック代表取締役。三代続くテーラーの家に生まれる。「POPEYE」でモデル、BEAMSで販売を経験後、出版社へ。「MA-1」、「モノ・マガジン」、「エスクァイア日本版」などの編…
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