今月も実践編と題し、僕の私物の中から、実際に使えるモテるアイテムをご紹介していきたいと思っていたのですが……。今回は、この秋、9月27日に新しく雑誌を創刊することになりましたので、宣伝も兼ねてご紹介したいと思います。
昨年、機会に恵まれ、「地中海~アドリア海10日間クルーズ」に行ったなんていうお話を以前にもしましたが、船の旅は本当に快適で素晴らしく、夢のような時間でした。そんな船の旅には、素敵なご夫婦やカップルが乗船していました。仲良さそうに手を繋ぎながら船内のレストランで食事をしていて、真剣な顔をして話していると思ったら、急にキスとかしていたり。装いや身のこなしも素敵でした。そのほとんどが外国の方でしたが、それを見て「自分も、こういう風な2人になりたい。2人で素敵な歳を重ねていきたい」と思いました。
ある女性は、使い込んだエルメスのバーキン35mmを持っていました。何てことない白いTシャツに、体型に合ったブルージーンズ、レイバンのサングラスという、シンプルでベーシックなもので、さり気ない上品なスタイルをしていました。髪型も、表情も、メイクやネイルも、自然で美しい人でした。あまりに素敵だったので、どういう考え方をしていらっしゃるのか聞いてみたんです。
「いろいろな雑誌を見て、高級ブランドを所有し集めてきた時期もあったのよ。でも、ある時、クルーズ(船の旅)に出会ったことで、その考え方が変わったんです。高級ブランドを数多く所有することより、そのブランドに見合うような場所(船の中)にいたい。そのブランドが似合うような素敵な女性になりたいと……。それ以来、自分にとって本当に必要なブランドが、そんなに多くないことがわかったの。量よりも質。少しの良いものに囲まれて、自分が好きなものたちと大切な時間を共有して行きたいの」と。
そんな風に答えて下さった女性こそ、実は、僕がパーソナリティとして4月よりスタートしたFM TOKYOのラジオ番組でご一緒することになったクルーズコンシェルジュの女性です。お洒落が好きで、イタリアが好きで、ラグジュアリーなものを雑誌で伝えてきた自分自身にとって、目が覚めるような言葉でした。表層的な部分しか見えていなかった自分にとって、本質の大切さを気づくことができました。真のラグジュアリーとは、ものではなく、いかにそういったものと良い時間を過ごすことだと思ったのです。
そういう風に、新しい気づきが出来たのも船の旅を経験したからなのかもしれません。海の上、船上で自分を見つめ直し、改めて自分の向かうべき方向性を見定めていく。表層的なラグジュアリーではなく、本質的なラグジュアリーを伝えて行く……。そんな、成熟した「絵になる二人」を目指す新雑誌を、この秋創刊することにしました。その名前は『Sette Mari』です。セッテ・マーリとは、イタリア語で「7つの海」。海には男のロマンがあり、その海を一緒に巡る船は女性です。まだ見ぬ、知らない成熟した海を求めて、大人の男女の新しい物語を作っていきたいのです。
ということで、9月27日に創刊です。
キャッチフレーズは、「一人でお洒落より、二人で素敵」。
船旅のあるライフスタイルを求めるような成熟した大人の男女で読める雑誌です。
これを読んで、さらにモテる男と女になっていただけたら、幸いなのですが……。
というか、ぜひ買ってくださいね。
干場義雅ほしばよしまさ
ファッションディレクター
東京生まれ。スタイルクリニック代表取締役。三代続くテーラーの家に生まれる。「POPEYE」でモデル、BEAMSで販売を経験後、出版社へ。「MA-1」、「モノ・マガジン」、「エスクァイア日本版」などの編…
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