今年もあとすこし。デフレ日本。なかなか明るい材料は見えてきません。これからの生活にどのような影響を与えるのでしょうか。不安に対しては、心の持ち方しだいですが、生活の防衛のために見直しや事前準備などできることはあります。どこに何が課題であるかを把握すれば、心にいくぶんかの余裕が生まれます。
まずは、現状分析。日々のお金が動くフローの部分と、貯蓄などストックに分けます。フローは収入と支出の2つです。
収入は、あまりしたくない想定ですが、現在の仕事がなくなった場合を考えて、どれぐらいの手持ち資金を持っていればよいのか。理想は2年間ほど無収入になっても生活できる金額です。これがあれば精神的に余裕ができ、新たな職を見出す時間的余裕も得られます。
一方、支出は不要な支出の見直しは当然ですが、優先順位を付けることが大切です。優先順位を付けて、収入の増減の変化に合わせて支出の削減策をあてていきます。急激な支出の見直しは、どこかで無理が生じます。あせらずに生活のペースを大事に。
次に、ストックです。
まず、資産と負債の正確な把握を行います。住宅ローンを利用している場合には、住宅を今売りに出すといくらなるか、アバウトな時価の把握が必要です。普通、家計の負債のほとんどは住宅ローンと思われます。住宅ローンの残額がいくらになるかを確認し、住宅の現在の時価と住宅ローンの残額を比較して、時価が住宅ローンを上回っていれば良いのですが、逆ザヤになっていると売るに売れないということです。
次に、金融資産がいくらあるか、預貯金や株式や国債などの有価証券、そして生命保険の配当金・解約金などです。これらを貸借対照表にして、債務超過の状態なのか、純資産のある状態なのかを確認しましょう。
ストックは、日々の生活を営む収入が途切れない限り問題は表面化しません。しかし、倒産や失職など定期収入の道が断たれるようなことがあると、家計に重大な影響が出ることになります。万が一の準備を考えておくべきです。
井戸美枝いどみえ
井戸美枝事務所代表
神戸生まれ。関西大学社会学部卒業。 ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士・キャリアカウンセラーとして、相談、講演、執筆活動を行う。複雑なお金にかかわる動きを、かんたんに読み解く経済エッセイストと…
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