「女のコにモテる!」この実感が最近、ますます強くなる出来事がありました。それは地下鉄日比谷線、広尾駅を出てすぐのワインショップでのこと。
カタログ撮影でお世話になったカメラマンにワインを贈ろうとお店に入り、男性スタッフに「5000円以内で、バーベキューに合う赤のオススメは?」と声を掛け、早々にラッピングをエコ仕様にするか、リボン掛けにするかを悩んでいたところ、「ステキなお声ですね」と後ろから別の女性スタッフに話しかけられました。
振り返ると、キレ長の目にアイラインだけを効かせたメーク。ロングの黒髪をキリっとひとつにまとめたアジアンビューティ系、20代半ばの女性が私のことをじっと見つめています。「休憩に出るところだったのですが、お客様の声がステキでしばらく聞いていたんです・・・。お急ぎのところ、お声掛けして失礼いたしました」と。
暑い夏の午後に、何とも嬉しい瞬間。決してセールストークではない彼女の一言に、「自分の声がどう聴こえているかわからないので、どんなイメージの声?」と尋ねてみると、「あたたかくてエレガント。私がなりたいと思う大人の女性イメージです」と、迷いのない言葉で、こちらの方が照れてしまうような返事が返ってきました。
それはそのまま彼女の人柄と仕事の姿勢を感じさせるもので「この人にワインを選んでもらいたい」と思う気持ちが湧いてきました。「良ければ、私のイメージに合ったワインを選んでくださる?」カメラマンへのギフトラッピングを待つ間、どんなワインを選んでくれるのか楽しみにしていると、奥の木箱から「MATER」という赤ワインを持って来てくれました。
「お客様のイメージでお持ちしたのは、しっかりと深い中にも、母のような優しさがあるワインです」”TERRA MATER”=母なる大地 という会社のものでした。
年令を聞けば27才という彼女はワインが好きで、この仕事に関わるだけでも幸せだと話してくれました。「好きなことしか出来ないんです」とまっすぐに私を見つめて話す姿に、私も20代の頃、同じ広尾にある大学に通いながらJJの仕事を始めて、「ステキな女性を取材出来るこの仕事が楽しい」と就職活動もせず、迷わずフリーライターの道を選んだ日のことを思い出しました。
今、「女のコにモテる!」のは、きっとあの頃から、たとえ苦労があっても好きなことをやり続けてきたという充実感が、歳を重ねるごとにあたたかさや優しさのフレーバーに包まれて、「雰囲気」となって身についてきたのだと思います。
「強さがあってこそのエレガント」は、まさに私が20代の頃から憧れてきた女性像。彼女の選んでくれたワインは、今年のお誕生日に開けることに決めました。
中村浩子なかむらひろこ
株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長
大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…
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