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2014年07月04日

大人の女性は「髪のチカラ」に敏感

 「これから伊勢丹に走ります!」
 青山のヘアサロンで、シャンプー、ブローが終わった直後に、まさかその足で閉店時間ギリギリの百貨店に、シャンプーとトリートメントを買いに行くことになろうとは……。

 きっかけになったのは、担当のヘアスタイリストさんの「商売抜きのお勧め」でした。聞けば、私と同じように長年ロングヘアをキープしているお客様が、このところ来店するたびに髪のコンディションがよくなっていて、「ご自宅で何か使われていますか?」と尋ねたところ、「実は伊勢丹で売っているフィリップBのシャンプーとトリートメントを使っている」ということが判明。その後、また別のロングヘアの顧客の方が、長期にわたる海外出張から帰ってきたにもかかわらず、ツヤツヤの髪をキープされているので、「何か持っていかれましたか?」と尋ねたところ、またも「フィリップBをライン使いしている」ことがわかったというのです。恐るべし、フィリップB!プロのヘアスタイリストさん自身が、目のこえたお客様の髪の変化に感動して、つねに髪のコンディションに悩める私に、サロンの現場からの情報として、サロンでは他の商品を扱っているにもかかわらず、教えてくれたというわけです。

 早速その場でネットを使って調べてみると、フィリップBは数多くのハリウッドセレブを顧客に持つLAのカリスマヘアスタイリストで、「髪と頭皮、両方をいたわらなければ本当のヘアケアは実現できない」と、「ヘアスキンケア」という新しい考え方と、それを具現化する独自のトリートメントを生み出したことがわかりました。さらに、ハリウッド映画の撮影中、髪のダメージのために撮影が中断されていた有名女優の髪を、オリジナルトリートメントで見事に甦らせたという話が、関係者の間で話題となり、世界中の王室からプライベートの予約が入るようになったという記事が載っていました。

 「今日中に手に入れたい」と決めるのに、もう迷いはありませんでしたが、値段をチェックすると、さすがにセレブプライス。基本の4アイテムで13,500円。最高級のスペシャルケアラインは、シャンプー17,000円、コンディショニングクリーム19,000円という、一般人の私としてはビビってしまうお値段です。もうこのシーズン狙っていた靴やバッグのセールはすべてキャンセルして、VOGUEアメリカで「小説のヒロインになったような髪を感じさせる」と評されたヘアケアに賭けよう、と決めました。そしてダメ押しは、アメリカの経済誌フォーブスに「お金を払う価値のあるTOP100のもの」にフィリップBは選ばれたという記事。

 大人の女性はメーク以上に、「髪のチカラ」が顔の印象を決めてしまう、ということを実感しているのです。

中村浩子

中村浩子

中村浩子なかむらひろこ

株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長

大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…

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