ご相談

講演依頼.com 新聞

コラム ライフスタイル

2011年07月05日

自分を見つめる目

 ポール・オースター原作「幽霊たち」を脚色した舞台を観て来ました。
 原作を読まれた方も多いと思いますが、登場人物はすべて色の名前です。
 主人公の男性・ブルーを取り巻く謎の男ホワイトとブラック。恋人のオレンジ。師匠であるブラウン。
 それぞれが名前と同じ色の衣装を纏い、登場人物の性格を色が強調し、その存在を他の物へと、色連想が誘う。色彩効果の使われた演出はとても興味深かったです。
 自分の存在について考えさせられる、そして観る側の意識や感性によってストーリーの変わる、素晴らしい舞台でした。

 この舞台に触れ、自己と他者の成り立ち、すなわち自分が今ここにあるために、他人の目(客観)が不可欠であること。他者がなければ、自分の存在は成立しないことを再認識させられました。

 セルフディレクションの礎も、そこにあります。素の自分を知り、それを社会や生活にどんな形で適応させていくのか?自分はどのように生きていきたいのか?そして、どう行動するのか。

 無感覚でさえある潜在意識をまず「知る」こと。そしてどう向き合っていくのか「見つめる」。
 自分を知る、見つめる作業には客観的な視野=他者のような自分の目が必要です。

 誰しも「なりたい自分」があるはず。
でも、もしそれが思うようにならなかったり、そこにストレスあるなら、人のせいにしたり、環境を嘆く前に、他者の目になって自分を眺めてみることが必要です、何度も何度も。

 その作業を重ねるていくと、「どうなりたいか」が、「どうありたいか」に変わるのだと思うのです。

 ちょっと堅苦しいことを書いてしまったかもしれませんね。
 いつものように言えば「誰のためでもなく、自分のために美しく楽しく」あるには、自分の視野を少し広げてみましょう、ということです。
 もし他者の目を持てる自分があれば、自分で自分をもっともっと磨くことができるのですもの。

 原作もぜひ読んでみてくださいね。自分の中の他者の目に気づくきっかけになるかもしれません。
 東京公演は終了してしまいましたが、7月5日から全国を巡業されるそうです。

榊原貴子

榊原貴子

榊原貴子さかきばらたかこ

ファッション&カラーコンサルタント

パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…

  • facebook

講演・セミナーの
ご相談は無料です。

業界21年、実績3万件の中で蓄積してきた
講演会のノウハウを丁寧にご案内いたします。
趣旨・目的、聴講対象者、希望講師や
講師のイメージなど、
お決まりの範囲で構いませんので、
お気軽にご連絡ください。