「自分の言葉を、自信を持って相手に伝えられるようになりました」との嬉しい声を、イメージコンサルティングを担当した男性から戴きました。
今回は信頼や説得力を高め、講演や露出の多いその方のトレードマークとして印象に残るアイテムを加えていただくようコンサルティングしました。その結果、コミュニケーションがスムーズになり、その方の存在感を強くアピールできるようになったそうです。コンサルタント冥利に尽きます。
職業的に求められる外観、内面的な要素、バックボーン、伝えたいメッセージを考慮しながら、それをビジュアルで表現していく。そして、自分自身の認知度を高める。
ダイレクトに伝わり易い色彩心理をファッションカラーに使い、自分の発信したい要素をファッションスタイルやヘアスタイルに取り入れることで、より印象に残るイメージを構築する方法があります。これは今後、男性にもますます必要とされることでしょう。
ファッションカラーでは色彩心理を応用し、着る人の職種や内面、相手に受け取ってもらいたい内容を色で表現できます。
例えば、正統感を損なわず親しみやすさを感じさせる色、優しさを感じさせながら説得力を持つ色に「茶色」や「紺」などがあります。茶系はビジネスシーンでは使い難い色ですが、黒よりも柔らかい印象で相手を安心させる色です。
また、色の組み合わせでもイメージは左右されます。色差の強い組み合わせでは、個性的な印象や強さを感じますが、近い色同士の組み合わせでは柔らかさや知的な印象を醸し出すこともできます。前者は政治家風、後者は研究者風といったように。
次にヘアスタイルとファッションの形、素材を考えてみましょう。
髪型や髪色もその人の印象を大きく左右する重要な要素ですが、男性の場合は特に清潔感を第一に考えるべきだと思います。
ファッションスタイル(形)はスーツなのか、ジャケットスタイルが良いのか、職種やシーンによって使い分けられます。紺のスーツを着るよりも、紺のジャケットスタイルにシャツを合わせノーネクタイの方が、会話が進んだという経験は誰でもあるはずです。
素材もそのイメージを作り易いポイントです。厚めのしっかりした素材は硬派なイメージを与えますが、柔らかい素材は優しそうなイメージに感じますよね。
このように、スタイル(形)と素材の組み合わせで無意識に職種をイメージしてしまうこともよくあります。例えば、光沢感のある硬い素材のスーツは政治家を連想させ、マオカラーのシャツは建築家をイメージするというように。
最後にその人のトレードマークにもなり得るアクセントについてです。
ある政治家はいつも無地のオレンジネクタイ着けています。最初は「派手」な印象のあったオレンジネクタイですが、ネクタイとともに、その方の発言や印象も周知され、オレンジのネクタイを見るとその人を思い出すようになりました。これは自分の印象を連想づけ、投票数を増やした成功例と言えます。
このように色やスタイルでも、ポイントとなるアイテムでも、自分の印象を高めるアイテムを持つことは大切な要素です。
色、配色、形、素材、を使って、外見で自分のアプローチを考える。伝えたい思いや自分自身を表現形に変えるだけで、初対面の方にも驚くほど速く、自分自身を伝えられるようになるのです。
男性は、こんなこと面倒くさいな、と思われる方も多いかもしれません。
最近、全国各地でゆるキャラが人気を博していますよね。自分の伝えたいメッセージをビジュアル化して、自分というキャラクターを確立することで、公私ともに「一目置かれる」存在になってみませんか?
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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