初めて会う時のみならず、私たちは見た目の印象で相手の境遇や性格を勝手に決めてしまうことが少なからずあります。
「素敵な人だからもっと話してみたいな」といった好印象なら良いのですが、「今日は機嫌が悪そうだから話を早めにきりあげよう」といった場合も多々あります。一般的に日本人は自分への好意や信頼を感じられないと本音で話すことが出来ないと言われています。
今回は「盛夏のスーツ」をテーマにお話しましょう。
この先しばらく暑い日が続きます。しかしビジネスマンの皆さんはスーツを脱いで、Tシャツにショートパンツで、というわけにはいきませんよね。
最近はスーツというと黒、紺、グレーが定番です。でも黒スーツは昔から世界的なビジネスシーンではほとんど着られないものだったのです。黒はフォーマルな色として認識されています。
少し前に、あるメゾンがブラックスーツを発表し、それからスタイリッシュな黒スーツが日常に着られるようになりました。
寒い季節なら素敵にきまる黒スーツも、夏の黒の場合・・昼間にはちょっと暑苦しく感じませんか?
暑さにいらいらしてしまうこの時期はすっきりした着こなしでさわやかなイメージが好まれますし、商談や打ち合わせもスムーズに運ぶはずです。
コミュニケーションが上手くいかない、意図が伝わらないなどの問題があるならば、あなたの印象をコミュニケーションツールに加えてアプローチしてみるべきです。
具体的にお話していきましょう。
まずスーツの色は今年のトレンドカラーのやや明るめのライトグレーがよいでしょう。上品さと知的さで落ち着いた印象をアピールします。
シャツは白、ライトブルー、ストライプならば薄いブルーに白、グレーに白などの涼しげなもの。
ネクタイは大きなポイントです。アプローチする相手によって変えてみてください。
もし相手が女性なら、やわらかい色のグラデーションでジェントルな雰囲気を醸し出してみては?淡いトーンのドットやストライプなどがおすすめです。
自分より年上の男性ならば、紺などの引き締まった色で強さと誠実さをアピールしてください。
もう少しくだけた席で友好的に商談を進めたいなら、グリーン系は人の心を和ませます。
メガネをしている方は、季節でメガネのフレームを変えてみてはどうでしょう?黒やこげ茶などの強い色のフレームは髪の重さと相まって重たく暑苦しく見えているかもしれません。
軽いシルバーフレームにしたり、セルならばカジュアルになり過ぎない範囲のライトカラーのフレームにしてみましょう。
男性は女性と比べて、ひとつひとつのアイテムに凝ってしまうことが多いのでトータルでの印象を作るのがあまり得意ではないかもしれません。
このコラムを読み終わったら、まず全身が映る鏡の前で自分の印象チェックをしてみて
くださいね。
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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