秋冬のラインナップがほぼ出揃ったショップまわりが最近の日課です。
今年のトレンドの中心はブラックなので、店頭でも黒が圧倒的に目立ちます。
黒は日常的に使い易い色です。特に寒い季節には被覆力の強い色で自分を覆いたくなる心理も働き、黒を着こむ機会が多くなります。
スタイリッシュなイメージや威厳を持つ反面、没個性、地味、威圧的などの印象も与えかねず、着こなしを間違えると台無しになるのも黒なのです。
そこで…黒づくめファッションを中間色でアレンジして着こなす提案です。
伝統色としても日本人になじみが深く、ファッションに熟れた印象も加えてくれる中間色は、コミュニケーション力を高める色でもあります。
(中間色とは純色に白から黒にかけて色幅の広い灰色を混ぜた色)
その中から女子力を上げてくれそうな色を今回はお菓子のマカロンで提案していきます。
マカロンを思い浮かべてみてください。ピンクやグリーンなどの強い色にバニラやアーモンドが混じったような、あたたかみや優しさを感じるお菓子です。見ているだけでハッピーな気分になる色ですね。
マカロンの色は、ローズ、フランボワ―ズ、シトロン、ピスターシュ。そしてショコラ、バニラを選んでみました。
それでは、黒とコーディネイトしていきましょう。
ローズ。色の印象は華やかさ、エレガントです。
黒のジャケットにローズ色のベロワワンピースの組み合わせはいかかがでしょう。華やかさと気品を演出してくれます。パンプスでアクセントを作っても素敵です。
次にフランボワ―ズ。可愛らしさや艶っぽい女らしさを演出します。
少し濃いピンクですから、ショールやマフラーなどでアクセントとしてコーディネイトしてみては?
シトロンはレモン色です。黄の中でもシトロンは幸福感やあたたかさを印象づける色。
しかし黄色特有の目を引く効果もありますから、パーティシーンや華やかな場所で黒とコーディネイトしてみるのも人とは違った魅力を演出できるはずです。
ピスターシュ、色は薄い黄緑です。黒の堅さを黄緑の持つ瑞々しさやナチュラルさで中和します。
ブラックスーツのインナーや、ジャケットにボトムでこの色を組み合わせると、和む印象で安心感や信頼感を相手にアピールしてくれます。
最後に、黒と白の組み合わせはベイシックでとてもすっきりした印象ですが、寒い季節にはクールすぎる印象を与えてしまうかも。
白をオフホワイトやバニラ色で選んでみましょう。
黒とのコーディネイトならきちんとした印象の中に、あたたかい雰囲気を醸してくれます。
もしもクローゼットに純白が多いならば…
漆黒ではなく黒に茶色の混じったショコラカラーや素材をニットやツイードなどの柔らかい素材で選んでみては?強くなりすぎる白とのコントラストを和らげてくれます。
この秋冬は、渋い黒にやわらかいマカロン色を組み合わせてビター&スイートなファッションを楽しんでみてくださいね。
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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