これまで「色で魅せる」、「色で装う」ファッション的な要素をお話してきました。
今回は、少し志向を変えて贈り物の色について考えてみましょう。
プライベートはもちろん、ビジネスシーンでも、
お祝いのお花やお礼など贈り物を
する機会も多いと思います。
例えば、フラワーショップで用途や目的を尋ねられることがありますよね。
「相手は?どんな花?何色が好き?」
ワインを買ってラッピングしてもらう時、
「リボンは何色にしますか?」
特に男性は困惑してしまうことはないですか?
そんな時に多彩な色に象徴される言葉、カラ―イメージを知っていると役立ちます「赤=太陽」に代表されるように、色と現実の事柄や物につなげる具体的な連想がありますが、「赤=情熱」のように精神的概念につながる抽象的な連想もあります。色はこの概念と結びつきやすく、言語によらないコミュニケーションの重要な一部を担っています。
まずは、代表的な色と象徴語をご紹介します。
白…純粋、清潔、清々しさ
赤…愛情、友愛、栄誉
ピンク…幸福、ロマンス、かわいらしさ
紫…優雅、高貴、永遠
橙…活気、希望、発展
黄…快活、陽気、喜び
緑…平和、安らぎ、調和
青…誠実、信頼、平静
黒…厳粛、静寂、悲哀
茶…思慮、温かみ、安心感
*以上では、日本人における色の象徴語を紹介しました。国や文化の違いで色の持つ意味も多少変わってきますので注意してください。
次に嗜好色もご紹介しておきます。
十人十色と言いますが、色の好みも人それぞれありますよね。
嗜好色傾向も一緒に覚えておくと、相手の性別や年齢による好みの色とカラーイメージを組み合わせることもできます。
日本で好まれる色の傾向
・青と白は特に好まれる色
・一般的には赤、明るい青、明るい緑、黒の人気がある
・濁ったトーンや暗いトーンは敬遠される
・女性の方が赤紫、紫、青紫やパステルカラーを好む
・男性は青、緑系の暗い色への嗜好が強い
・加齢とともに鮮やかな色、明るい色調への好みが徐々に減少する
(参考文献・カラ―デザイン公式ガイド)
それでは、贈る相手の印象や自分の気持ちを色に変えて…
贈る人にも贈られる人にも、嬉しさ倍増のプレゼントになりますように!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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