色にも重さがあることをご存じですか?重量が変わるということではなく、色によって心理的な重量感が変わるのです。
白と黒、同じ大きさのスーツケースでも黒い物の方が白い物よりも約2倍ほど重たく感じるのです。
明るい色は軽く、暗い色は重たく感じる、それが心理的重量感です。色の違いでも、黄色よりも紫が重く、ピンクよりも赤が重く感じます。同じ青でも水色は軽く、紺は重く感じます。
「軽やかさ」は日常よく使われる言葉ですが、客観的に観察すると、同じ動作に対しても、この心理的な色の重さがとても影響しているのがわかります。色の見地で印象を量ると、ダークカラーを着ている人よりも、明るい色を着ている人の方が、仕事効率が良さそうに見えたり、行動的なのではないかと思うことはありませんか?これも心理的な重量感の影響ですから、ビジネスシーンにおいても、色の重さは侮れません。
重たさと軽やかさ、状況にもよりますが印象でいえば、前者はどちらかといえばネガティブで、後者はポジティブと受け取られます。女性はともかく男性は、白やピンクのスーツを着ることは、日本の日常的コンテキストの中ではかなり無理がありますが、ダークスーツに組み合わせる色を明るくすることで重量感はかなり変わります。
今回は軽やかな色をスーツカラーにあるようなダークカラーに配色してみました。
もちろんシーンに応じては、明るい色は使えないこともあると思いますが、気温や湿度に対応して、「軽やかな」色を配することで、他者とのコミュニケーションや人間関係、自分自身のマインドも「軽やか」にすることができますから、これから向かう暑い日本の夏に、クールビズ【cool+biz】にカラビズ【color+biz】も取りいれて、お過ごしくださいね。
最後に軽やかさを演出できる色は下のトーン図のライト、ペールの色合いです。どうぞご参考に。
(参考資料:日本色研事業株式会社)
等身大のおしゃれクィーンと呼ばれるアレクサ・チャンはイギリスのモデル、タレントです。彼女は、自分自身の特性や欠点を見極める目を持ち、重く見えがちなダークヘアーとダークアイの魅力を活かし、軽やかさを演出する達人だと注目しています。エッジ-になり過ぎないトレンド感、親しみやすさとセンスの良さを、色でも上手く表現しています。全身をキャンパスととらえ、配される色、その分量と重量感のバランスは、同じくダークヘアーとダークアイを持つ私たちにも、「軽やかさ」の参考になります。
(写真左:Daily Alexa Chung) (写真右:Courtesy of Mulberry)
色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに…Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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