「愛という言葉を聞いて、ピンクと赤のどちらをイメージしますか?」と、質問してみることがあります。どちらを選ぶかで恋愛傾向や性格の傾向まで読めるといわれる色彩心理の質問なのですが、ピンクと答える人は『愛されることを求める』人が多く、『愛を与えたい』人は赤と答えることが多い、との統計があります。
今回はピンクと答えた人に使って欲しい色についてです。愛される要素のひとつでもある「可愛らしい」色とは、どんな色でしょう?実は、この可愛らしいには捉えるニュアンスに男女差があるようです。女性は柔らかさや、赤ちゃんのようなぷっくりとした丸みを感じる存在、また、ゆるキャラのような愛嬌を感じるものに対して、可愛らしいと感じる傾向があります。
しかし男性の場合は、素直さや明るさ、一生懸命さ、活き活きとした輝きに、また無意識には自分にとって好みのタイプに可愛らしさを認める傾向があるのです。つまり、女性が「彼女って可愛らしい人ね」といっても、男性が「そうかなぁ?」となることも多いのです。
以上の理由から、女性へのアプローチに使う可愛らしい色と、男性に伝える可愛らしい色には違いがでてきます。
ではまず、女性が可愛らしさを感じる色を考えてみましょう。中間色の柔かく優しい色合い、原色に白やベージュを混ぜた、心まで温かくしてくれそうな色が、女性が可愛らしさを感じる色だと言えるでしょう。
一方、男性が感じる可愛らしい色はすっきりとした清らかな印象のブライトな(明るい)色と言えそうです。
今回は、印象表現の男女差を裏テーマにしてみました。印象とは、伝えたい相手があって成立するものですから、「こんなふうに見られたい」と考えたのに、上手く伝わらなかった失敗経験もあるかと思います。他者の目を持つことは、印象をコントロールするための大切な要素です。もし上手く伝わらなかったり、違うイメージで見られてしまうことに悩んだら、周りの人に、自分の外見がどんな印象なのかを訊ねてみてください。驚く答えが返ってくるかもしれません。
自分の感性を信じることはとても大切なことですが、とくに装いの場面では思いこみで損をしてしまっていることも多くあるのです。あなたのいる環境や日常で、ビジネスシーン、恋愛や婚活で・・・自分の魅力を正しく伝えてくださいね。そして、どんな時にも色は強力なサポートをしてくれます。
色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに・・・Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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