香りも色彩とともに、その人の印象を大きく左右します。印象を強めるために、自分のキャラクターに合わせて、見た目と香り(視覚と嗅覚)の相乗効果を狙ってみませんか?
シトラスの香りからレモンイエローをイメージしたり、パステルトーンの淡い色に柔らかな花の香りを誘起するなど、ひとつの刺激により、それに反応する感覚とそれ以外の感覚が同時に起こる現象を共感覚といいます。
今回は、これを意図的に起こすことによって、効果的な印象づけをする方法です。
人には気分一致効果を好み、不一致を嫌がる性質があります。また気持ちが沈んでいる時と元気な時とでは、五感の求めるものが変わります。色で例えるなら、元気な時にはあまり黒や濁った暗い色を人は選びません。香りにも味覚にも聴覚にも、そして触覚にも同様のことがいえるでしょう。見た目の印象から、こんな香りだろう、こんな風味だろうと想像しながら開けたボトルから、想像とは全く異なる香りや味がして、がっかりした経験は誰にでもあると思います。
そこで、「かぐわしい」をキーワードに共感覚を考えました。この言葉はふたつの意味を持ちます。
1.よい香りがおだやかに匂うさま。
2.心を惹きつける、好ましく魅力的なさま。
好印象を与えるには必須の要素ですが、色も香りも、各々の好みが分かれるため、一言、一色では表現できません。ここでは、初対面の時に演出したい好印象の要素(1)清潔感(2)誠実さ(3)優しさ、親しみやすさ、加えてトレンドには欠かせない(4)癒しにフォーカスして提案します。
(1)清潔感を表す色・・・ペールブルー、パステルブルー、白など、清らかな水をイメージさせる色、白と青を組み合わせることで爽やかな印象に。色から導かれる香りの種類・・・ペパーミント系、アクアノート系、花香性
(2)誠実さを表す色・・・青色系。紺などの濃青は堅いイメージも持たれるので、白や明るい色との配色を。色から導かれる香りの種類・・・ミント系、シプレーグリーン、シプレーフレッシュなど軽めのシプレー系、樹脂性
(3)優しさ、親しみやすさ・・・アイボリー、ペールピンク、ペールイエロー。色から導かれる香り・・・バニラ、ピーチ、フローラルブーケ、果実性、樹脂性
(4)癒し・・・萌黄色、ペールグリーン、ベージュ、ブラウン。ベージュとブラウンの配色は信頼感も表現する。色から導かれる香り・・・ラベンダー系、ウッディノート系、樹脂性
香りの三角柱も参考にしてください。
色と香りの相乗効果で印象を高めれば、おのずと恋愛やイベントなどさまざまなシーンで、気分を一層盛り上げてくれます。感覚を認識しておくことで、ライフスタイルを今よりもっとクオリティ高く楽しいものにできます。素敵なことがきっと起こるはずです。 「彩色兼備」を目指して、「かぐわしい」色を是非お役立てください。
色彩のチカラでイメージのヴァリエーションを増やして、あなたの毎日を楽しく明るくポジティブに・・・Color Empowers You!
榊原貴子さかきばらたかこ
ファッション&カラーコンサルタント
パーソナルカラ(=個人に合う色)に基づいて、メイクアップからファッションにいたるまで、個性に合わせたパーソナル・ブランディングを提案する。女子プロゴルファーの横峯さくらへのカラーコーディネーションおよ…
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