電車に乗っていて、この2枚の広告を見て気が付いたことがあります。
決して「脱毛」「薄毛」のことではありませんので、ここで読むのを止めないで下さいね。
(人目を気にしながら撮ってきました。)
手書き文字は、興味がなくても、ついつい読んでしまうということです。
さて、日常では、電車の中、手元でスマホ、見上げると中吊り広告。
スーパーに陳列している商品のパッケージの商品名、商品内容。
本屋に並んでいる本や雑誌の表紙も背表紙も。
標識、看板、書類も活字・活字・活字。
この活字ばかりの生活、そして、それらが私達の景色となっています。
沢山の文字が並ぶ活字の中で、自分が必要としている情報を見つけるには、時間がかかります。
活字慣れしていますので、フォントを変えても、なかなか強烈なインパクトを感じることは出来ません。
しかし、手書き文字は違います。目立ちます。
スーパーマーケットや本屋のポップに手書きが多いのも、目立たせるためのテクニックです。
例えば、日本酒や焼酎のラベルを思い出してみてください。
ネーミングの印象とマッチした筆文字で、イメージがはっきりとし、インパクトがあり、個性が光っています。
再度同じ瓶のラベルを見れば、飲んだことがあるかは記憶に残っているはずです。
ワインでは、そういうわけにはいきません。
では、なぜ手書き文字が目を惹き、記憶に残りやすいのでしょうか。
手書き文字というのは、どのような人が書いたのか想像してしまうという特性があります。
この2つの広告の場合には、湘南美容外科の院長先生が書いたのか。
渡辺直美さんの直筆なのかと想像します。
また、「書は人なり」と言われる通り、字を見て、書いた方の人となりを判断します。
そして、上手かどうか、好きか嫌いか、読みにくいかどうか等まで、瞬時に感じています。
ですので、つい目が留まり、何と書いてあるのか読んでしまうのです。
更に、どう感じたか、そう感じた理由やプロセスが、より記憶に残ることに一役買っているのです。
また、手書き文字・筆文字には、商品のイメージや伝えたいことを文字だけで表現できるという魅力があります。
温かみ、力強さ、勢い、繊細さ、色気、スタイリッシュ、素朴、高級感、庶民的、、、等々。
今回、わたくしも『肉』を イメージして書いてみました。
活字に溢れた現代、一日中活字慣れした目に、手書き文字が新鮮に映り、目が留まるのは、至極当然のことなのです。
直ぐに読める活字より、何と書いてあるか注意しないと読めない文字というのも、目を惹くための戦略になり得ると考えます。
目立ち、印象に残るようにするには、活字より手書き文字・筆文字ということですね。
手間をかけても手書きにする価値が、そこにあります。
山本京子やまもときょうこ
書道講師
書家・書道美文字講師 東京都出身。 日本を代表するいくつかの書道展で、入選入賞をし、最高賞も受賞している書家である。東京 自由が丘、原宿で、大人の女性限定の書道美文字教室「salon de 書」を…
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