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2006年05月01日

毎日がついている私になるために

人はそれぞれ物の見方や考え方が違います。また、どこへ行っても何をしても”楽しませてもらおう”と考える人と、自ら”楽しもう”という人がいます。生まれもった気質なのかもしれませんが、後者の方が、ずっと人生に対する充実感を感じることが出来ているような気がするのです。

以前、主催したパーティーで「ゲームが面白くない」とか「誰とも交流できない」と、不満をいって帰っていった2人組の女性がいました。不思議なのは、彼女たちは積極的にゲームに参加するわけでもなく、ただただ2人で飲み物や料理を片手におしゃべりをしていただけ、ということ。自ら”楽しもう”という姿勢は全く感じられなかったのです。

せっかく足を運んだパーティーなら、気の合う人が一人でも見つかればよしっと思いたいし、どうせお金を払うなら、文句ばかり言っていたら損ですよね。どんな時でもプラス発想できること。それは、一日をハッピーに過ごすための必須条件ではないでしょうか。

プラス発想で得をすることは数限りなくあると思います。私が専門にしている子どもたちのお受験の世界だってそう。ママたちは、自分の子どもが消極的だなと感じても、入学願書には「控えめな子」とプラスの発想で記入する人がほとんどです。ふだんはやんちゃな子だって「元気な子」と評価すれば、それも才能では、と考えます。

大人の性格だって同じですよね。いいところばかりに注目すると

せっかちで怒りっぽい→  頭の回転が早く熱意がある
飽きっぽくて集中力がない→流行に敏感でいつも新しいことを考えられる
自己中心的で頑固  →  人の意見に流されず自分に正直にいられる

など、ずいぶん印象が変わってみえます。

良い面だけをみて、自分がうんと楽しむこと」。この心がけが、今の私の人生を支えているように思います。特に感じるのは人との出会い。いつ会っても、また会いたくなる。プラス発想をするようになってから、そんなめぐりあいがとても増えてきました。

今年の夏、ある会合で会った92歳の女性もその一人。
もともと私は人が集まる場所が大好きで、気になる方には自分から進んで声をかけるほうですが、この日、どうしても話をしてみたいと思ったのが、若々しい92歳の方でした。すごく実感したのは『私ってこの方の人生の半分も行っていない。幸せに楽しい人生を送ることがまだまだ可能では?』ということ。記憶力、話し方、ビジネスセンスなど、どこから見ても60歳くらいの方とお話しているとしか思えないのです。今では語り継がれることも少なくなった関東大震災や戦争の話を聞きながら、こういう方とのご縁が、幸せを広げてくれるように感じています。

そして50歳も年上の先輩から学んだことは
「歳を重ねても、やりたいことはまだまだ出来るのでは?」ということ。歳をとったから何かを諦めようという気持ちより、これからの人生でやりたいことをまず考えるようになりました。年齢を重ねることへの不安も一切なくなりました。

昔に比べれば、今は豊かで夢のような暮らしができる時代。仕事や家事に疲れ、愚痴をいいたいときもあるけれど、不安や不満より先に良いところだけを見る癖は、自分にも必ず良いことがかえってきます。これは、ツキを呼び込む最大の武器なのかもしれません。

次回は「将来の自分の姿を具体的に想像できますか?」をお話しします。

末木佐知

末木佐知

末木佐知すえきさち

こどもみらい塾 代表

学習院女子短大卒業後、三菱商事に入社。在職中に人脈を広げ、退社後に一流企業OL500人以上をとりまとめ「丸の内OL研究所」を設立。女性のネットワークを構築する。自らも結婚・離婚・起業・高齢出産、未婚マ…

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