私自身、ずっと競泳競技でアスリートをやってきた。
15歳から27歳まで、日本代表という経験から、スポーツは頑張るもの。という認識が強かった。
そんな私も引退をして5年。引退直後は、どのようにスポーツをするということに対して向き合い方をとても悩んだ。走るにしても、毎日走らなきゃ意味ない。とか、追い込まなきゃやった気持ちがしない。
こんなことを考えた。
しかし、沢山のスポーツを楽しんでいる方にお会いする機会も多かったし、スポーツが生活の一部になっている友人も多くいた。
そんな方たちと過ごしていると、いつの間にか「朝走ろう!」と思っても、頑張り過ぎず、無理なくとか、色んな楽しむスキルが身に付いていった。
ジムも週1〜週2にして体調に合わせて行えるようになった。
つまり、ライフワークのスタイルの変化に伴い、スポーツの考え方も変化した。現役は現役なのだから、運動が全てだった。今は、もちろん運動が全てではなくなり、仕事や日々を明るく元気に過ごす為にスポーツはするものなんだと理解出来るようになった。
簡単なことではあるが、なかなかここまで新たなルーティンを作るのに時間がかかった。アスリートだった人ならではかもしれない。
私自身、楽しむスポーツ初級者だと思っている。
卓越することとは少し離れて、するスポーツに楽しさを感じる。達成するとか、限界を越える楽しさとは異なる概念に出会った。
これからも、自分らしくするスポーツと付き合っていきたい。
なんだか、スポーツ苦手という方も頑張るものではないという視点にして、チャレンジして欲しいと思う。やる前は億劫だが、やった後の爽快感は格別だ。
Never too late!
伊藤華英いとうはなえ
競泳オリンピアン(北京/ロンドン五輪 水泳女子日本代表)
べビースイミングから、水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。女子背泳ぎ選手として注目される。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてオリンピック代表選手となる。その後、怪我によ…
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