僕が監督を務める宝塚ボーイズの中学3年生が、6月に行われたボーイズリーグの全国選手権大会兵庫県予選(以下、夏の大会)の1回戦で負けてしまい引退をしていきました。
夏の大会1回戦での敗退は、僕がチームを立ち上げて初めての経験でした。
今年の3年生は、昨年行なわれた夏の大会、全国大会では13人がベンチ入りするなど経験豊富で能力、技術が高く充実した部員が揃っていました。
彼ら3年生は様々なことを経験し、成長したと思っています。その成長の一つとして、僕が立ち上げたNPO法人ベースボールスピリッツの活動がありました。(NPO法人ベースボールスピリッツの発足経緯や活動については、またの機会に詳しく書きたいと思っています。)
昨夏、僕はNPO法人ベースボールスピリッツとして初めての活動を行いました。その活動とは12日間の野球合宿でした。NPO法人ベースボールスピリッツの取り組みの一つに、宝塚ボーイズの部員が小学生に野球を教えるという野球教室があります。これまで福岡、高知、島根、岡山などで開催し、冬には地元宝塚でも小学生に野球教室を開催してきました。
ある1日の野球教室終了後、夜に部員同士でミーティングを実施しました。部員からは「楽しくできたから良かった」や「楽しいだけではダメだろう。小学生は期待している。本物を伝えないとダメだろう」などの意見が出ました。野球合宿は現地の方々にサポートしてもらう事も多くあり、部員はそのことに感謝の気持ちを感じていました。僕は、野球教室を重ねていくにつれて、部員の意識が変わり成長が手に取るように分かりました。僕はこの経験は3年生にとって必ずプラスになると感じていました。
このようにして、チームの絆、結束、意識は強くなり、夏の大会を今までの3年生に比べて最高の状態で迎えることが出来ました。
僕が「この子達はひょっとしたら全国で優勝するんじゃないか」と思う程でした。
夏の大会の試合前日、こんなことがありました。
ベンチ入りのメンバーに入れなかった3年生がメンバー20人を呼び寄せ、そして「集まって!」と 2年生や1年生にも集合をかけました。そこでベンチ入りのメンバーに入れなかった3年生は、ベンチ入りのメンバーに向かって応援のエールを送ったのです。
僕はその瞬間、感動しました。
「この3年生は素晴らしい仲間だな!」と涙しました。
必ず、この子たちならやると思いましたが、結果としてチームは負けてしまいました。
部員たちには、「勝ちたいプレッシャー」ではなく、「勝たなきゃいけないプレッシャー」があったのではないかと感じました。自分たちのやれる事はやったと開き直る事もできていたはずである。
これは責任感の強さが生んだ負けなのかも知れません。
それでも、部員同士の絆は本当に創れたと思っていますし、僕自身も部員たちと今まで以上に熱い絆が持てたと思っています。
宝塚ボーイズでの3年間で学んだことが高校野球という舞台で発揮されることを楽しみにしています。
必ずやってくれると信じています。
奥村幸治おくむらこうじ
ベースボールスピリッツ代表
イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…
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