私のこのコラムも8回目となり、早くも半分を過ぎました。
残り少なくなってきましたが、「全力投球したい!」と思っています。
野球人生ではリリーフ専門でしたが、先発、完投!
いや、完封を目指して頑張ります。
さて、今回は前回コラム(第7回)の続編です。
私のコーチ時代を例に、
「実力、実績の差の違いのある選手への接し方」について、
書いていこうと思います。
私のコーチ部門は投手。一年登録は12~13人です。
その内訳は先発6人、中継ぎ=勝ちパターン2人、負けパターン2人、
抑え1人、残り1人ないし2人は若手です。
いわゆる敗戦処理です。
金額で表すならば、上は年棒数億円、下は数百万円です。
ゼロが2つも違います。このような格差がある中で、
チームを一つにまとめて強い組織作りをしていくのです。
しかし、実は、格差があればあるほど選手への接し方は簡単です。
私達の世界はある意味数字が全て。
みな、結果に対しては正直に受け入れます。
若手の選手たちは、コーチが何も言わなくても、
彼らは這い上がってくるしかないことをわかっています。
そのため、最低限、一軍選手としての接し方をしていけば十分なのです。
これは差別ではなく、区別だと思っています。
選手達にはハッキリ言います。優遇を受けたいのなら『数字を残せ』と。
まぁそういう立場の選手で言う人はいないですけれど。
問題は実績のある選手です。
彼らは周りと比べるのです。「自分はどうかなのか?」と。
この中で格差が出てくると不平不満が出て
チームワークを乱す原因になります。
そこで、彼らとコミュニケーションをしっかりとおこない、
役割(いわゆるポジション)と任務(目標)を与えることが
大切になるのです。
当然成績が上がると目標設定は高くなり、
成績が下がると目標設定は低くなります。
それに伴い自分自身の待遇は変化していきます。
当たり前の話です。
コーチとしてはとにかく私情が入らないことです。
キチッとした裏づけの中でやっていれば
選手が不満に思うことは無いのです。
いつ、いかなる時に、選手から何を聞かれても
答えることが出来るようにすることです。
もう一歩先を行くならば、先手を打つことでしょう。
私情はいけません。
区別はするべき。(やる気を促す事が出来る。)
差別はいけない。(不平不満の元です。)
この考え方は、メジャー・コーチも同じです。
日本もアメリカも”人の感情”というものは同じだと思いました。
また、次回もお楽しみに。
角盈男すみみつお
タレント
1977年、長嶋監督率いる読売ジャイアンツに入団後、新人王、最優秀救援投手に輝く。1989年、日本ハムに移籍。さらに、平成4年にヤクルトへ移籍。野村監督のもと、リーグ優勝で有終の美を飾る。その後、元祖…
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