新年あけましておめでとうございます。
こうして本年もこのコラムをお読み頂いている皆さまに新年のご挨拶ができますこと、有難く心より感謝しております。
年々時間の過ぎて行く早さが増して感じるのですが、一つずつを思い出せば様々な出来事を経験させて頂いていることに気づかされます。昨年も本当に色んなことがありました。指導者として新たな挑戦をさせて頂く機会にも恵まれました。しかし、その一方で挑戦をさせてもらえる前提にあったのが、支えてくれている家族や、周囲の方々の存在でした。特に母親が夏に体調を崩した時、嫌と言うほどその有難さが身に染みました。私はいかに多くのサポートをして頂いていたのか。この先、絶対忘れてはいけない貴重な学びだったと思います。
今年も、私事ばかりで恐縮ですが、第2子の出産を控えています。居住地の三重で伊勢志摩サミットも控えています。シンクロの全国ジュニアオリンピックも三重で初めて開催ということでホスト県を務めます。昨年を上回るイベントが目白押しです。さらに長男も4月から幼稚園に通い始めることが決まっているので、生活も今までのように(例えば実家でお泊りなど)していられないこともあり、やり繰り等のことで考え事がいっぱいです。時間の回し方が上手い方ではない自覚もあるので、予測不能な未来に「私にできるのだろうか?」と不安な気持ちになることもあります。しかし私はこう考えるようにしています。「答えは自分の中にある」と。
実はこの考え、昨年私がとある研修を受けて「なるほど確かに」と実感を持って教えて頂いたことであります。何かの形で皆さまのお役に立つことがあるかもしれませんので、紹介させて下さい。
方法としてはこんな内容でした。研修受講者の中で2人組になり、AとBに分かれます。Aの人が、今抱えている悩みをBの人に話します。3分ほどで。そしてその後、Bの人がAさんから聞いた話をメモを取ったりして記憶し、自分の悩み事のように今度はAさんに話すのです。Aの人はその話(本当は自分の悩み)に対してBさんに助言やアドバイスを言ってあげるというものです。
私がAの役になった時、Bさんに助言めいた話をしながらなんだかおかしな気分になっていました。例えば「やってみないとわからないはずなので、まずやってみてその時、瞬発的に出た答えが今の悩みの答えでは?」などと言っている自分が、本当におかしかった。不思議でした。本当は自分の悩みなのに、結局、やるべきことは自分の中で決まっていたのだとわかりました。
私はそう言えば昔から、選手の頃は主に母親との会話の中で気づきがあり、目標が決まっていきました。講演でも、いつも家族の会話の話をさせて頂いています。結局、会話をする人が変わっても、自分の置かれている状況や環境や立場が変わっても、私は一度自分の中にあるものを言葉にしてみることで客観的に検証しているのだと思います。人生の決断はやはり自分が下すもの。再確認したところで、本年も頑張りたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
武田美保たけだみほ
アテネ五輪 シンクロナイズドスイミング 銀メダリスト
アテネ五輪で、立花美哉さんとのデュエットで銀メダルを獲得。また、2001年の世界選手権では金メダルを獲得し、世界の頂点に。オリンピック三大会連続出場し、5つのメダルを獲得。夏季五輪において日本女子歴代…
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