早いですね。今年ももう終わりです。あっという間でした。なんて、この時期になると毎年のように振り返っては同じ感想を言っている気がするのは私だけではないと思うのですが、皆さんいかがでしょうか?これは年末恒例行事です。
個人的にはいつにも増して今年は全力疾走だったように思います。それゆえにいい時、悪い時のふり幅も大きく、一年のとある途中経過のときには、とても疲れを感じていることもありました。時間が過ぎるスピードも停滞気味になり「はぁ…一日が長い。早く終わってくれ~。」なんてことを思う日もあったり。しかし、こうして振り返る年末になったときに「早かったな。」と思えるのは、嬉しい経験も辛い経験もどちらも込みで、積み上げた経験がきっと自分の中に充実感として残っているからだと思うので、これは幸せなことなんだと思います。体が健康で、精神が充実しているときは本当にあっという間に過ぎますもんね。
また、年末は、一年を振り返るだけじゃなく新しい年に向けての抱負や目標を立てる時期でもあるかと思います。実際に最近こんなことがありました。新春に発行される雑誌上での対談の企画を頂きまして、その最後に、対談させて頂いた方(ユーモアたっぷりで、かつ強い信念を持っていらっしゃって本当に素敵な方でした。リーダーシップを取っていかなければならない役職についていらっしゃいます。)と、私と、お互いに2010年の抱負を語り合いました。その時、対談の相手の方の言葉にとても感銘を受けたのです。
「私は新たなステージを目指そうと思っています。”人の目線に立つ”ということを意識した発想を持ちたいのです。これまでもそう考えていましたが、さらにもっと、という意味です。この不況下を打破できるのはやはり人間力だと思います。だから、自己実現に向かう目標は全て置き去り、人が喜んでくれること、笑顔になって頂けることを何を置いても率先してやりたい。それによってチーム全体にいい影響が与えられたらと思う。そして皆で乗り越えたい、今の時代を。リーダーはある意味、自分というものを消し去れなければならないと思っています。歳を取ったからか余計にそうしたいと思うようになりました。」というようなことをお話になりました。
私は思いました。人のためになることをしようと思ったときに必要なのは、まずは”覚悟”だと。自分よりも相手を、自分よりも皆を、と、他人のことを心の底から思って行動することって本当に難しいことだと思います。血のつながりがない人に対して”捨て石役にでも身代わりにでも何でもなれる”って、そこまでの覚悟を持つことは、私の想像域を超える精神の境地に思えます。
私はそういう意味で覚悟ができていない人間かもしれません。まだ自分がかわいいと思って守るところがあります。しかし、少しでもそう在れるように努力していきたいと対談を通じてそう思いました。
私の語った抱負は、”子供達にもっとたくさん会いたい”ということです。少子高齢化が進む状況の中、それでも日本の未来は子供達に託されていくのです。それを思うと、”頑張るって楽しい”ということを知ってもらいたいですし、不屈の闘志を備えてもらいたいですし、発想の豊かさも持ち合わせてもらいたいと思います。微力でしかないですが、そのお手伝いをもっともっとしたいと思っています。
ここまでコラムを書き進めてきましたが、そういえば「じゃあ、新年1月のコラムは何書けばいい?もう抱負書いちゃった。」と気づきました(笑)。いえ大丈夫ですよね。時間の経過と共にきっとまた新しい考えが湧いてくるでしょう!皆さんも是非、年末年始を機に、頭と体のリニューアルを図ってみて下さい!!しんどい時代かもしれませんが、だからこそ切り替えが大切だと思います。意欲が湧いてくる作業だと思います。日本古来の素敵な習わしだと私は思います。
武田美保たけだみほ
アテネ五輪 シンクロナイズドスイミング 銀メダリスト
アテネ五輪で、立花美哉さんとのデュエットで銀メダルを獲得。また、2001年の世界選手権では金メダルを獲得し、世界の頂点に。オリンピック三大会連続出場し、5つのメダルを獲得。夏季五輪において日本女子歴代…
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