飛び込み営業のコツ ～日本しぐさ協会代表理事・伊勢田幸永～

なぜ飛び込み営業をすることになったか、経緯を教えていただけますか？

将来的に独立をしたいと思っていたので、営業力を身につけたいと思いました。お客様と直接話をすることが出来る職種であり、自分がやればやっただけの効果が出て、男女差のない仕事はとても魅力的に映りました。もともと追い込まれないと何かをしないタイプの性格なので、毎週数字に追われる営業の仕事は精神的にまったく辛くなかったと言ったらウソになりますが、数字が取れる喜びは体育会系の性格としてはとてもやりがいを感じることが出来ました。

失敗したことを教えてください

若いうちは無謀な面もあるので、1日100件飛び込みの中で本来飛び込み営業をしてはいけない業界の扉を開けたことがあります。扉を開けた瞬間、お互いに凍り付きましたが一通りの営業トークをしました。さすがに名刺を置くことはしませんでしたが、世間知らずの自分を認識した時間でした。 他には、ギリギリの時間でアポイントを埋め込んでしまい話の途中で切り上げなければ ならないという勿体ないことをしてしまいました。

飛び込み営業のコツを教えてください

笑顔で元気に飛び込みをすることが大切だと思っています。「無理だろうな・・」と考えてしまうと笑顔でなくなってしまいます。営業は俳優でいなければならない。これが私自身が営業当時先輩から言われた言葉です。相手が楽しい時間を提供できることが営業のすべてだと教えられました。そして、私自身が営業当時から行っていた人の心を掴む『しぐさ』(ボディーランゲージ)が相手の心を掴むために役立ちます。相手のニーズをいち早く掴むためには、相手をしっかり見て相手の言葉、相手の動きから心理を読み取る必要もあるのです。

現在飛び込み営業をしている人に向けて一言お願いします

飛び込み営業は全てのお客様が話を聞いてくれるわけではありません。中には名刺を受取ってもらうことが出来なかったり、名刺を破られたり、門前払いにあったり、そのような場面も多々あります。そんなことが続いてくると笑顔が出なくなり、下を向くようになります。ところが元気がなくなるとますます成績がついてきません。だからこそ、気持ちを切り替える方法をしっかり持ってください。そしてお客様にはしっかり笑顔で接していただきたいのです。お客様はあなたの人間性を見ています。お客様との円滑な関係を築き上げお客様の信頼を得てください。「いつでも変わらない印象」私はお客様に接する人に一番必要な要素だと思っています。