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【研修トレンド通信012】
人材を採用し、『人財』に育成する。これからは継続が企業の力に

 ヒートアップしていた新卒採用も、そろそろ前半戦は大詰め。着慣れないスーツで就職活動をする学生さんも、一時期より少し減ったかなと感じる最近です。以前にも、ここのコラムで新卒採用の市場激化に関して書きました。今年度も、前年度並みの採用をする企業は多く、引き続き企業の採用意欲は高い水準を保つことが予測されます。

 大量人数の採用が企業では当たり前となっている今年。売り手市場とはいうものの、企業はその状況にも頭を悩ませています。学生の数が足りず、採用希望数に穴があいてしまうのです。これでは企業戦力の低下に繋がるばかりか、団塊世代の退職に伴う人員補給さえ危うい状況です。今までにも増して、東京・大阪・名古屋といった大都市は雇用の激戦区となっています。さらに、これまでの不況期に合わせて採用も減少したことで、社内の社員年齢のバランスが崩れ、本来の業務にも影響を与えている部分も少なくないことから、今後の採用に関しては、一定の採用数を保とうとする動きが顕著に現れています。

 そうした中で、企業が人材の確保とともに重視していること。それは社員教育の質です。「人材は人財」ということは昔から言われ続けてきましたが、今はまさにこの言葉を噛みしめる時期にきているのではないでしょうか。数だけとってもダメ、情報が溢れる今は育て方も四苦八苦しながら、あの手この手を繰り出していかなければダメ。なかなか一筋縄ではいかないことが多いのです。

 不況期では、採用されるために、資格を取ったり、ビジネススクールへ通ったりと自分を磨く学生が多くいました。売り手市場の現在、そうした学生がどのくらいいるのか定かではありませんが、以前よりは確実に持っている情報量は多いはずです。その部分を補うには、ビジネスマンとしての基礎能力に加え、経験と実践が重要な要素になってきます。そうした経験値の部分を補うために、企業は新卒採用だけでなく定年後の人材の再雇用も積極的に行っています。しかし一方で、この二つの世代には世の中でも叫ばれているジェネレーションギャップが立ちはだかり、なかなかうまく知識や経験の伝達ができないという悩みも抱えています。

 「講演依頼.com」では、ジェネレーションギャップを埋めるコミュニケーション研修をたくさんご紹介しています。スタンダードなものから、今流行のクレドを利用したユニークなものまで、様々です。一緒に研修を受けることでギャップも埋まり、企業の人材が人財へ変わる瞬間を実感いただけると思います!

(2008年3月25日 / 発信:「講演依頼.com」 研修チーム)

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