【研修トレンド通信031】
見た目アップで業績もアップ！～イメージ戦略で業務改善～

　先日、NHKの番組である企業が紹介されていました。業務機器のメーカーであるその企業は、最近、ある研修によって2割も業績を伸ばしたといいます。その研修とは、なんと「見た目アップ研修」だそうです。

　工場で働く社員が多いので、ほとんどの社員が勤務中は作業着にスニーカーという格好です。通勤時の服装も自由なため、スーツを着て出社する社員は数えるほどしかいません。そんな中、工場勤務の社員に対してもスーツを着用させ、「見た目アップ」についての研修を行うのです。

　この企業が「見た目アップ研修」と呼んでいるのは、身だしなみやマナーの研修のことです。そんなこと、新入社員の時期にやっただろうと思うかもしれませんが、この研修はちょっと違いました。イメージコンサルタントと呼ばれる講師が、似合うスーツの形やネクタイの色などを中心に、一人ひとりに合わせた見た目をコンサルティングしていきます。その見た目は、単にその人に似合うというだけではなく、本人がなりたいイメージに仕上げるというところにポイントがあります。これは、スポーツ選手が試合前に行うイメージトレーニングと同じ効果を生みます。あのイチローも、いいバッティングシーンを常にイメージして、それに合うようにバッティングフォームを修正しているそうです。

　この「見た目アップ研修」は、まさにそれと同じで、見た目を自分のなりたいイメージに作り込み、見た目の方へ自分の中身を合わせていくという方法です。それにより、ぐんぐんと個人の能力がアップするという心理的な効果があります。技術を向上するにはもちろん努力が必要ですが、見た目に相応しい中身を求めて、より一層の努力に励むというわけです。

　この研修はもう一つよい効果があります。見た目がアップすることで、自分に自信がつくということです。テレビで紹介されていた企業によると、自信がついたことで、発言をすること対して、いい意味で遠慮がなくなり、今までよりも活発な意見交換が出来るようになったそうです。その結果、様々な新商品が生まれたり、業務改善が進んだそうです。

　「講演依頼.com」では、上記で紹介した番組に出演した講師や、「イメージ・フォト」によって自分の内なる能力を引き出すユニークな講師をご紹介しております。！

（2008年8月26日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）