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今日(2009年12月8日)、朝のニュース番組で小学校・中学校で暴力行為におよぶ生徒の数が増えているというニュースを報道していました。そういう子どもたちは、自分の感情のコントロールができず、何かのきっかけでパニックに陥ってしまい、結果、暴力行為となってしまうのだそう。ニュースの中で紹介されていた品川区の小学校では、1学期の間に平均で5~6件の問題行動が報告されているともいわれています。
取材を受けた品川区の小学校では、授業の一環として実際の問題を想定した「問題解決」の授業を行っているそうです。人の顔の写真を見て気持ちを想像したり、問題を自分のこととして捉えて、どう解決すればよいのかを実際に子どもに考えさせる(テレビの中ではディスカッションもさせていました)ことなど、問題の内容はいじめなど学校の中で起こりうる事柄ですが、やっていることは企業の研修と何ら変わりがありませんでした。
授業風景は小学校1年生のクラスのものでしたが、こんなにレベルの高いことが子どもにできるんだという驚きと共に、教育現場で育てようとしている力とビジネスの現場で必要とされている力がより直結してきているようにも感じました。
研修の一環としてスポーツ選手や文化人などの講演を聴かせるというお話も多く頂いておりますが、話を聴いても自分の立場に引き当てて考える能力が弱く、「あなたたちの場合はこうしなさい」というところまで落とし込んでもらえる講師に人気が集まっています。情報を編集し、それを応用する力が低下しているということも言えるでしょう。応用力が弱まるということは、問題解決力が弱くなるということであり、自分で考えて動ける社員の減少に繋がります。それは言うまでもなく、企業力の低下となります。
「講演依頼.com」でご紹介している藤原和博さん(前・杉並区立和田中学校校長)は、こうした教育とビジネスのつながりを講演していらっしゃいます。日本は教育とビジネスを分けて考えることから脱し、もっと大きくものごとを捉えていかなければいけないと藤原さんの講演を実感したニュースでした。
(2009年12月8日 / 発信:「講演依頼.com」 研修チーム)
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藤原和博 (杉並区立和田中学校・前校長/東京学芸大学客員教授)
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