【研修トレンド通信083】
2009年総括のキーワードは「コミュニケーション」 ―来年の注目研修は？

　今年最後のコラム更新となりました。一年は早いですね。今回は、2009年の研修トレンドについて、振り返ってみたいと思います。

　今年は昨年の金融危機を受けて、激動の1年になりました。研修事情も同じく、例年通りとばかりはいかない状況でした。多くの企業がいつも行っていた研修を控えてまでもこの危機を乗り切ろうと必死でした。しかしながら、そうした中で規模を縮小してでも継続して研修を続けた企業が結果、業績を取り戻しつつあるというのも事実のようです。

　一年を振り返り、一番お問い合わせの多かったテーマは「コミュニケーション」でした。これは上司と部下、お客様と社員、社員同士など様々なシーンで必要とされるスキルであると共に、この危機的状況を人と人との接点を増やすことで、売上増加や課題・問題の解決をしようという流れを表しているのではないでしょうか。わかりやすいところで言えば東京ディズニーランドのように、今までよりもっとお客様との接点を増やすことで信頼関係を再構築することで売上を伸ばす企業はコミュニケーションを非常に重視していると思います。「コミュニケーション」自体は普遍的なテーマだと思いますが、改めて一般的な活用シーン以外にも幅広く活用していこうという姿勢が見られました。

　さて、そうなると来年に注目されるのはどのような研修なのでしょうか。研修も世の中の動きを反映しますので、現段階では予測でしかありませんが、2010年は「中堅社員」・「人間力」がキーワードになってくると感じています。まだまだ金融危機の余波が収まりきらない中、企業を支え変えていくのは中堅社員の力にかかっているでしょう。また、直接お客様に接している担当だけではなく、管理職や企業幹部からも人としてのあり方を考え直す時期にさしかかっている様子も感じます。そういった意味では、来年の社会としてのキーワードは「信頼」なのかもしれません。

　「講演依頼.com」では、企業の重要な力となる中堅社員、若手リーダーを育てるお手伝いをスキルアップセミナーという形でさせていただいております。新しいプログラムは来年3月末より開催予定です。「講演依頼.com」だからこそ提供できる、他とは一味違った研修をお楽しみください。告知はサイト上でしますので、来年もぜひ講演依頼.comをどうぞ宜しくお願いいたします！

（2009年12月17日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）