【研修トレンド通信113】
働く喜びを考えられるか～今年の新入社員研修傾向～

　また新入社員向け講演・研修のお問い合わせが増える時期になってまいりました。受け入れるための準備は大変だとは思いますが、フレッシュな顔ぶれが増えるこの時期は企業としてもよい刺激になりますね。

　最近の新入社員は「ゆとり世代」や「マイペース」などいろいろな傾向がみられるようですが、それに伴い、新入社員向けの講演や研修の内容も変わってきているようです。

　新入社員向けの内容では、毎年彼らへ伝えたいメッセージを含んだテーマが選ばれます。 今までは、研修ではビジネスマナーやコミュニケーション、講演ではモチベーションアップや社会人としての心構えというテーマのお問い合わせを多く頂戴しておりました。ゆとり世代を意識して、ある程度のカスタマイズやお呼びする講師が変わっても、テーマとしては毎年の定番といったところでしょうか。しかし、今年はその定番のテーマに変化が見られました。

　それでは今年はどんなテーマが好まれているのか。それは「働く喜びを知る」ということのようです。
マナーは確かに大事。社会人としての心構えももちろん大事。しかし、今の新入社員にもっとも企業が伝えたいメッセージは、「働く喜び」を知ってほしいということ。

　「ゆとり世代」という教育カリキュラムの中で育った彼らは、自分の個性を大切にするという教育をされてきました。
その教育方針では、競争や協力といった社会人としてビジネス活動をするためには必要なものを体験してきていないと企業側では考えているのです。

　誤解のないように言っておきますが、すべての学校教育でこうした方針が適用されたわけではないと思いますし、極端な見方ではあると思います。しかしながら、企業側は傾向としてこのようなとらえ方をしているというのもまた事実なのだといただくお問い合わせから感じられます。

　そうした新入社員に、競争も協力もあるのがビジネスの社会だということやそれらを乗り越えたところに成功や喜びがあるということを伝え、これからのビジネス人生をどうか実りあるものにしてほしい、一緒に頑張ってほしいという思いがこめられているのでしょう。

　現在は再びの就職氷河期到来と言われる時期ではありますが、企業としてもそれだけ真剣に新入社員へ向き合っているということなのでしょう。

　講演依頼.comでは、そうした思いを届けるにふさわしい講師を多くご紹介しております。 ぜひ期待する新入社員のみなさんへのメッセージを効果的に伝える方法のひとつに講演をお考えください！

（2012年12月27日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）