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【研修トレンド通信131】
本当に実践的な研修を実現する秘訣~自社に合わせたプログラムの落とし穴

 リーダーシップは、人材育成において普遍的なテーマです。それだけに、今まで様々な立場や理論から研究がされてきました。統率力が重点となるリーダーシップ、部下を下から支えるサーバント・リーダーシップ、また部下が上司をうまくリードするためのフォロワーシップなど、本当にたくさんのリーダーシップ理論があります。

 昨今いただくお問い合わせでは、理論だけではなく、いかに自社の組織に合った実践できる内容かどうかという点が、研修を選ぶポイントになっているようです。

 この「自社の組織に合わせる」という点は、リーダーシップだけではなく、営業や販売の研修でも顕著に表れているポイントです。しかしながら、この「自社に合った」というのが曲者で、自社に合わせようとするあまり、内容が<自社流>になってしまい、更なるレベルアップをするどころか、いままでのやり方のおさらいになってしまうこともあるのです。まさか!と思うかもしれませんが、現場で打ち合わせをさせていただくと案外このケースが多いのです。

 研修とはそもそも、今までよりレベルアップしたステージに上がるために必要なトレーニングです。にもかかわらず、自社のやり方に合わせてしまっては、新しいスキルや考え方を得ることができません。意識の転換も難しくなります。それは、レベルアップということではなく、マイナーチェンジです。やはり何か課題や壁を乗り越えようとする場合には、意識の変革や新しいものを入れるということが重要です。

 では、どのようにすればより実践に近づけられるような研修ができるのか。それは、自社の組織を基準に考えるのではなく、「理想の組織に合わせる」ことで解決できます。そもそも、自社の現状に合わせなければ実践できないという状態では、いつまでもその組織や仕組みの中から抜け出すことはできません。こういう組織が理想だという目標があるならば、その理想の組織と現在の自社の状況とのギャップがあるはずです。それを埋めることができる研修は何か、という事を基準に研修プランを練ることが、理想の組織への一番の近道と言うことができます。

 今の自社組織に合わせた研修が本当に必要なのか、また合わせるという行動の行き過ぎになっていないか、もう一度考え直してみる必要があるかもしれません。

(2012年11月28日 / 発信:「講演依頼.com」 研修チーム)

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