昨年度よりスタートさせた弊社主催の無料体験セミナー。2009年度の第1回目は、大棟耕介さんによる「現役クラウン（道化師）に学ぶコミュニケーションとサービス」をテーマに開催いたしました。

　講師の大棟耕介さんは、クラウン（道化師）を数多く抱える会社「プレジャー企画」の代表であり、ご自身も現役のクラウン。道化師の世界大会で金メダルを獲得した腕の持ち主で、世界各地のイベントに招聘されパフォーマンスを披露していらっしゃいます。
また、病院で長期入院を余儀なくされている子供達を喜ばせるための“ホスピタルクラウン”としてもご活躍。更に、サービスやホスピタリティ・コミュニケーションをテーマにした企業研修でも人気が高く、弊社もこれまで数多く依頼させて頂いており、主催者様からは毎回大好評を頂いております

　今回のセミナーは、「クラウン（道化師）に学ぶコミュニケーションとサービス」と題し、＜コミュニケーション＞と＜サービス＞について、クラウン流の考え方・取り組み方をお話し頂きました。
かなりボリューム満点のセミナーで全てをこの場でお伝えする事が出来ないので、お話された中で特に心に残った部分を抜粋してお伝え致します。

　より質の高い、決め細やかなサービスが求められ、お客様への“心のこもったおもてなし”に関して、各社の競争が激化している昨今ですが、大棟さんはそんな時代にあえてこう仰います。

「サービスに『心』なんていりません。 」

　その意外な言葉に驚く参加者の方々。
しかし更に続いた言葉が会場全体を納得させました。曰く、
「サービスにまず必要なのは、知識とスキルと経験。その３つが備わって初めてサービスを提供できるのであって、それが未熟なままでは、心を込めたサービスを提供する余裕すら生まれないのが実際のところではないでしょうか。その3つを習得した上でのサービスがお客様に感動を与えるのです。まずは、プロとして知識を備え、スキルを磨き、経験を積んで下さい。心のこもったサービスはそこから始まります。 」

　そのためには自分が「何屋」なのかを考えることが大前提だそうです。つまり、「サービスの軸」になる部分です。
自分達は『何を』お客様に提供するのが仕事なのか？これは、販売・営業・接客のみならず、どんな職種・業種・業態にも共通して言えることではないでしょうか。 また、＜コミュニケーション＞についても、クラウンならではのノウハウを教えて頂きました。
・ 相手を見る
・ 見られているという意識を持つ
・ 魅せる（「役を演じる」）
・ 相手のテンションを合わせる
・ 「笑い」は伝播する
など、コミュニケーションを円滑にするためにはどうすればいいのか。笑いの効能とは？
―わかっているようで、日頃の業務では忘れがちな大切なことを思い出させてくれるお話の数々に、皆さんひんぱんに頷かれていらっしゃいました。

　さらに、講話の途中に世界トップレベルのジャグリングやバルーン・パフォーマンスを交えた緩急のある展開は「さすが」の一言。会場からは「クスクス」、「ワハハ」、「ドッ」といった、あらゆる種類の笑いが湧きます。参加者の皆さんの表情も時間が過ぎるに連れ次第に柔らかくなっていき、会場の空気が変わっていくのを肌で感じました。 ほかにも、ここには書ききれないほどたくさんのお話をしていただきながらも、120分間はあっという間に過ぎていきました。

　サービスとコミュニケーション。これはどの企業にとっても重要でありながら、どこか漠然としているテーマではないでしょうか。大棟さんの研修では、それらの本質に迫りながらも、参加者一人ひとりが『体得』できるような参加型のプログラムになっております。ぜひ一度、大棟耕介さんの研修をお問い合わせ下さい。

（株式会社ペルソン　研修事業部）