子供のころ。大好きで観ていたカーレーサーを主人公にしたアニメーションが、なんとハリウッドで実写版の映画になったことを知って驚いた。
そして気づくと最近、日本のホラー映画がハリウッドでリメイクされていることが多い。その影響なのか日本映画も、黒澤作品などがリメイクされヒットしているから不思議な感がある。
ほかにもハリウッドの巨匠・スピルバーグ監督が3年がかりで、ある日本映画のリメイク権を得たという。
ぼく個人としては、あの映画をスピルバーグ監督がどんなリメイク映画にしてくれるのか楽しみだが、ブルータス お前もか!
少なからず、がっかりする気持ちもある。
確かに過去にヒットした作品なら、またヒットするのかも知れないが、あからさまでは興{きょう}ざめしてしまう。
まぁ映画の世界なら、いくらリメイクばやりでも構わないが、ここ最近の社会を見ていて繰り返されている。あまりにも短絡的な事件が多すぎて、あきれてしまう。
食品の産地偽装程度ならまだしも、無差別な通り魔事件となると、もう論外な気がしてならない。
犯人たちはこぞって「誰でもよかった」と供述し、許しがたい殺人を犯している。こればかりは極刑になるべき犯罪だ。
いのちを軽んじていると、その国は滅んでしまうだろう。
被害者の方々は、たまたま通りがかっただけだ。
このような類似した事件が多くなっているが、この国はいつごろから、おかしくなってしまったのだろうか?
親の問題?
格差社会の弊害?
教育の問題?
脳内汚染?
さまざまな専門家たちは机上で論議しているが、子供たちの前で今度、講演をする機会があったら、いのちの大切さを伝えたいと思う。
人生にもう一度はない。リメイクは不可能なのだ。やり直せない人生だからこそ、自分も相手も大事にする考えが広がってほしいと願う。
中村勝雄なかむらかつお
小学館ノンフィクション大賞・優秀賞 作家
現在、作家として純文学やエンターテイメント小説、ノンフィクション・異色のバリアフリー論を新聞・雑誌などに発表。重度の脳性マヒ、障害者手帳1級。 <小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞のことばより…
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