さる8月30日、京都リーガロイヤルホテルで行われた京都商工会議所YEG主催の講演会「新しいものの見方の提案」が行われました。約90名が参加し、大成功を収めました。今回は、その様子をお伝えしようと思います。
【キーワードをみつける】
いつも事前の打ち合わせで、僕は主催者がどんな意図をもっているか、どんなことをしたいのか、そのキーワードを書き出すようにしています。今回、話の中から見えてきたキーワードは「参加型」「いままでの通念を変える」「参加者同士の交流」の3つ。彼らの今年の活動のテーマが「歓関楽学。みんなでカンカンガクガク、ざっくばらんに話そう」ということでもあったので、そのあたりを意識してプログラムを構成。こうした事前のすりあわせは、講演の成功においてとても大事です。
<今回のプログラム構成>
・アイスブレーク:ボールをつかったゲーム
・もののみかたをテストするセッション(クイズ形式)
・私個人のエピソード、仕事で使えるもののみかたなど
・ワークショップ:3つの課題
・表彰&気づきの発表(懇親会にて)
【ワークショップでアイデア炸裂】
今回、「カンカンガクガク話そう」ということで、後半のワークショップが一番のヤマ場。時間はたっぷり60分とりました。4人ずつのグループに分かれ、最初にブレーンストーミングのルールを説明。「自由に、批判しない、質より量、組み合わせ」の4つですが、これを紹介しておくだけで、だいぶ議論が活発に。やり方は、こちらでテーマを出し、それについてブレストしてもらい、紙に書いて発表してもらう、というスタイル。
課題は3つ用意したのですが、たとえばひとつを紹介すると「失敗は○○」。普通、失敗はしないほうがいいし、マイナスのイメージしかないことが多いですが、失敗することでのメリットも必ずあるので、そのフレーズをつくるという課題です。たとえば私が考えたのは”失敗は習慣を変えるよいきっかけ”。なかなかいいと思いませんか。しかし、今回はそれを越えるいい答がありました。これです→「失敗は自分づくり」。うまい!と思いませんか。シンプルな言葉だけど、深みがある。いや、これは到底思いつきませんでした。こうした人のアイデアにふれられるのも、ワークショップの醍醐味です。ちなみにこのフレーズを考えたチームは、表彰式で一位に選ばせていただきました。
【皆さんの感想は】
懇親会では「みんなあんなに盛り上がるとは思ってませんでしたよ」「参加者同士の交流ができたのがよかったです」「まさか手品がでてくるとは」「みんな真剣に考えてましたよ」「寝てる人いませんでしたね」など、嬉しいお言葉をたくさんいただきました。ふだんオーソドックスな講演スタイルに慣れている主催者さんは、このギャップに驚き、とても喜ばれる方が多い。でも、皆さんの嬉しそうな表情はいいですね。こうして一緒に作ってきた喜びを分かち合える時間こそ、もう最高のひとときです。幹事の皆さん、本当にお疲れ様でした。
今回は、主催者の意向と僕のスタイルがうまくマッチして、最高のエンターテイメント空間をつくることができました。僕も、ワークショップの中で、皆さんの柔軟な発想にふれ、震えるほど感動しました。こうした双方向のセッションって、答がない。その場で何がでてくるかわからない。そういうスリル&エキサイトメントを共有させていただき、本当にありがとうございます。人の可能性って素晴らしいですね。皆さんとも講演会場でお会いできるのを楽しみにしています。それでは。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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