そもそもチームとは、個性や性格の違う人の集まり。仕事の内容も働く場所も違うメンバー同士の関係性を作るのが難しいという声を良く聞きます。これまで、 人間関係とは自然発生的にできるもので、あえてそこに時間や労力をかけようという考えはありませんでしたが、チームビルディングという手法により、意図的 に短期間かつ効率的に関係性を作り出そうという考えが普及してきています。そのいくつかをご紹介しましょう。
【Show&Tell】
アメリカの小学校などで行われているプレゼン授業の応用。自分がいま気に入ってるモノ、趣味、テーマ、お店などを5分程度でプレゼンをする。それについて質問を全員でする。その人の人となりやキャラ、こだわりなどがよく出るので、人を知るには最高のしくみ。
【メンター制度】
新人に、入社数年目の中堅の先輩を『メンター』としてつけ、定期的な面談や、ランチなどのインフォーマルな場面などを通じて、仕事や人生の相談に乗ったりす るしくみ。メンターになる側にとっても、自分がアドバイスした手前、頑張らないわけにもいかないので、責任感や自覚が芽生える。
【プロフィールボード】
各ンバーの人となりを紹介する写真つきボード。みんなが毎日目にするところに貼る。出身地、出身校、趣味、おススメのお店、座右の銘、などを書く。人は自 分との共通点を知りたがるものであり、こうした情報が公開されていると、相手に興味を持ちやすく、話のきっかけになる。
【二人三脚タスク】
上司が関係性を作りたい二人を選び、小さなタスクを任せる。仕事以外のものでもよい(忘年会の企画など)。人は何かの目的に向かって協働作業をすると、不思議と同胞感が生まれることを利用する。
【クイックチームアクティビティ】
15分でもいいので、メンバーを集め、簡単なチームアクティビティ(エアフープ・ペーパータワーなど)を行う。仕事を離れたタスクに皆で取り組むことで、役職を超えた関係性もつくれる。振り返りをすることで、チームワークを意識することができる。
人の関係づくりをただ成り行きに任せるのではなく、あえて意図をもって「戦略的に」作る。こうした取り組みが、チームに必要な関係性を生むのです。ワークラ イフバランスを掲げ、制度をたくさん取り入れても、現場の人たちの関係性がつくられていなくてはまったく機能しません。ぜひ、皆さんの職場でも取り入れて みてはいかがでしょうか。
次回は「一人ひとりのモチベーションを上げる方法」です。どうぞお楽しみに。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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