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コラム 政治・経済

2006年11月01日

本当の改革を願う

5年間続いた小泉政権が終わり、安倍新総理が誕生しました。

小泉・竹中氏が進めた『改革』によって、これまでの日本の文化伝統は大きく様変わりしたように思います。『改革』の美名の下に行なわれた経済政策によって、貧富の差、地方と都市部の差が拡大し、これまで日本が大切にしてきた文化伝統がことごとく様変わりしてしまいました。

これからの新政権が、対米従属の市場原理主義に基づいた政策を踏襲するようだったら、日本の将来が明るいものになることはありません。

安倍新総理が、竹中人脈(注:国民に選ばれた政治家ではなく、竹中氏の推薦によって政策機関に連れてこられた方々で、何故か外国資本の企業社長等も名を連ねている)を一掃し、本当に日本経済に精通した人々によって日本の国益につながる政策を考えていってくださることを期待します。

かつて、地盤・看板・鞄(※1)のない私に、政治家への道を強く勧めてくださったのは安倍新総理の父上である故・安倍晋太郎先生です。

小学生の頃から政治家を志していた私は、通産省(現経済産業省)に入って、官僚をしながら政治家として立候補できるチャンスを待っていました。しかしながら、いわゆる三バン(地盤・看板・鞄)のない私にとっての国政選挙への立候補は、周りじゅうから止められました。
そんな中、当時の通産大臣だった安倍晋太郎先生には本当にお世話になったことが思い出されます。

病によって志半ばにして亡くなられた安倍晋太郎先生のご子息であり、秘書として身近で勉強されていた晋三先生が総理になられて、晋太郎先生もさぞ天国で喜んでいらっしゃることと思います。

安倍総理には、晋太郎先生の期待に応えて全力で頑張っていただきたいと心から願います。

※1
a..「地盤」 =後援してくれる組織のこと。親族が政治家等
b..「看板」 =知名度
c..「鞄」   =選挙資金

小林興起

小林興起

小林興起こばやしこうき

元財務副大臣

<ご本人からのメッセージ> かつて郵政民営化法案に反対して、自民党を追放されたが、この法案は米国の要求であることが今なお国民に全く知らされない中で、ますます米国への隷属化が進む。その根底に戦後70年…

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