私は「人」が幸せな生活を目指すには「衣・食・住」さまざまの商品を買い求める事が、
人生の重要なポイントなのではと考え、百貨店をめざし高校を卒業と同時に株式会社三越に入社しました。
それから43年あまりの歳月を、日本橋本店で30年間をセールス一筋、13年間を百貨店初のコンシェルジュ・マイスターとして奉職いたしました。
三越はお江戸日本橋に呉服店<越後屋>として1673年(延宝元年)創業いたしました。
販売方法は当時としては革新的な
・「値札」を付ける。
・着物地をご要望の分だけで「切売り販売」
・「現銀掛値なし」値引きはしない。
を導入し、これが大評判。江戸の町人からは「越後屋一日の商い千両」と言われ、
一日の売上げが現在の金額で6千万円のいう大繁盛店となりました。
また、販売は番頭さんを責任者として4~5名の部下の丁稚(でっち)で1チームとし、
顧客開拓から売上管理、丁稚の教育まで担当、チーム別の売上順位をつけ上位チームの全員にボーナスが支給されたそうです。
当時から優良顧客の方々に専任の販売担当者がつく「お帳場」という制度があり、
ご来店顧客の接客会話の中からさまざまな情報収集し「ご家族」「お好み」「記念日」などの情報を集積し、
お得意様となっていただけるよう日々「商い」に切磋琢磨して繁盛店となりました。
この「お帳場」をいかに沢山つくるのかが三越入社以来、最大の仕事となりました。
しかし、これが難題で私の成績は13年間最後尾。先が見えない暗いトンネルのなかでもがいておりました。
苦しみ中から自分自身へいくつもの「宿題」を課し、その中から成功例を積み重ね、
入社25年目にして社員1万3千人のトップ立つことができました。700家族3000名の顧客を開拓。
皇室をはじめ3人の歴代首相、政財界、宗教界、芸能界、スポーツ界のトップを担当。
「衣食住」「冠婚葬祭」の百貨を販売して多くのお客様の秘書役を生業としてまいりました。
いつの時代も「商い」において「お得意様づくり」は最大のテーマです。
このコラムでは「伊吹流の技法」を具体的に一つひとつ細かくお話をさせていただき、
多くの現役の方々のお役に立ちたいと思っております。
みなさまの「商い」の一助になれば幸いです。
伊吹晶夫いぶきあきお
三越伝説のトップ外商
百貨店「三越」伝説のトップセールス外商。 31歳の時に、社員1万3000人の中で初めて売り上げNo.1の座に就き、42歳以降は2位と圧倒的な差を付け、常にトップセールスを誇る。45歳には、最年少で紳…
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