「人は、どんな瞬間に自分の枠が広がるのか」
いつもそんなことばかり考えているのですが、この前、それに気づく出来事がありました。
皆さんは、1回の美容院にどのくらいお金をかけていますか?僕は普段行く店は、大手チェーンTで、「カットのみ1900円」と激安。指名料500円入れても2400円。だって毎月行くから安いほうがいいに決まってる。若い子が切ってくれて、まあそれなりにやってくれるし。
ところがある日。ある友人が、都心でセレクトショップを運営している女性オーナーOさんを紹介してくれるというのです。なんでも、色々な人に服のアドバイスをされていて、センスもよいとか。これはぜひ、御近づきになりたいと思い、一生懸命お洒落をして出かけました。
Oさんにお会いすると、50代とは思えぬお若さ。とても輝いていて素敵なミセスです。しばらくして、僕のファッションチェックがはじまりました。
「そうねえ、いいと思うわ。そのピンクのシャツも似合ってるし、バックもかわいいし。カーキのジャケット、パンツの組み合わせもいいと思うわ。ただ・・・」
「ただ?」
「髪型は、変えたほうがイイと思います」(ソコかあ…!)
「よかったら、いつも行く恵比寿の知合いの○○さんのとこ、ご紹介しますよ。彼は上手でね、よくしてくれるわよ」
こういうお誘いがあったとき、皆さんはどう反応しますか?
「ハイ、ありがとうございます。今度是非」
と愛想笑いをしながら、社交辞令的に受け流している人、多いかも・・
実は、この瞬間こそ、自分の枠が広がるときです。
(僕の頭の中)
「そりゃいいとは思うけど、恵比寿だろ、きっと高いよ・・・1万円くらい取られるかな
・・・僕の行きつけの店なら5回はいけるわ。まあとりあえず受け流しとこう」
これじゃいかんのです!
自分の枠が広がるときとは、つまり「自分の考えの及ばないこと」を受け入れるとき。これがきたら、まさに枠を広げるチャンスなのです。
自分で決めず、人に委ねてみる。「委ねる」は英語でentrust ですが、en(動詞)+trust(信頼する)、つまり人の判断を信じてみる、ということ。なので、人からこの手の提案や誘いがあったら、愛想返事だけじゃなく、一度はそれにのってみましょう。僕は何度も、これで人生が開けたことがあります。
ところで、その美容院。恐る恐る一万円出したら、お釣りがたくさん返ってきました(ホッ)。そして翌朝、散歩でいつも会う犬仲間のオバサマが50m先から開口一番。
「アレっ、髪型変えたの?若返ったわね」(オバサンの観察力はスゴイっ)
結果は大成功。あぁ行ってよかった!
年をとっていくと、なかなか難しいです、この「人に委ねる」が。ね、皆さん。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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