今月、松戸から八王子に引越しをしました。
松戸での生活は1年ちょっとでしたが、最初は「すごくのどかな場所で・・・」と戸惑っていたのが、最後には「松戸を離れたくない」と思うほど松戸が好きになりました。家からちょっと歩くと里山があったり、昔からやっている定食屋さんがたくさんあったり、意外と都心にも近く、本当にほっとできる土地でした。
いまは、八王子での新生活が始まったばかり。もう松戸へ後戻りはできません。すると今度は不思議なもので「何が何でもこの土地のいいところを探してやろう」という気になるものです。そうしてみると、この土地のいいところがたくさん見えてくるのです。引越しというイベントがあると、このいいところを見ようとする意識、すなわち「いいところ視点」が活発に動き出します。これが「住めば都」効果ですね。
このように、環境が変わると私たちの視点は変化しやすいのですが、いつも同じ環境にいると、いいところより、むしろ悪いところばかりが目についてくる。
たとえば皆さんのいまの会社、部署、そして上司や部下。長くいるほど、付き合いが長いほど、嫌な部分がよく目につきますよね。では、どうすれば「いいところ」が目につくようになるのでしょうか。
それは、「環境を変える」という工夫を意図的に、擬似的に起こすことです。よく「上司の立場になってみて考えろ」といいますが、実際イメージするのは難しく、ほとんど効果はありませんね(笑)。少しでもそれを体感する、シュミレートできる場をつくることです。
たとえば:
→席替えをする
→ほかの部署に一日異動してみる
→役割を変わってみる(「一日上司」「一日部下」など)
→働く場所を変える(一日、ノートパソコンもって郊外で仕事をしてみては?)
→一日、自社のお客さんになってみる など
また、「言葉を使わずに仕事をする日」とか、「自分の仕事を人にやってもらう日」とか、あえて制約を設けてみるのもおもしろいかもしれません。あえて制約を設けることにより、大切なことが見えてくることもありますから。
視点を変えるために、環境の変化を意図的につくりだしてみてはいかがでしょうか。きっといままで忘れていた「いいところ」が見えてくるはずです。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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