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2017年08月25日

頑張り方を変えることで、道は開ける。

私は、講演や研修だけでなく、個別で女性のキャリアカウンセリングを実施しているのですが、皆さん、自ら申し込まれていらっしゃいます。そのため、ご自身のキャリアや人生に真剣に向き合っている方が多いです。今回は、バリバリ頑張っている女性たちが、心折れずに長く活躍できるための課題を考えてみたいと思います。

先日ご相談にいらした女性は、どの職場でも全力投球。すべてで結果を出し、社内からもお客様からも信頼の厚い方でした。数字を持てば、必ず達成します。しかし、そのために身を削って心身ともに疲れ切っていらっしゃいました。

ご本人もそして周囲もこうなってしまう前に気を付けるべき点がありますので、特徴と対策をあげてみたいと思います。

「ニンジンをぶら下げて頑張る女性ほど折れやすい」

私自身もそうだったのですが、20代の頃は、目標があると頑張れました。特に会社から課せられた数字の目標はわかりやすく、達成すると当然うれしいですし、次も頑張ろうと思います。これができたんだから、次は更に大きい課題を与えれば、それもできるだろう、頑張るだろうと周囲も期待します。また、本人もその期待に応えたい、自分も成長したいと無理して頑張り続けます。ある女性が「無理ですって言える人がうらやましいです。」そんな風におっしゃっていました。心身ともにギリギリの状態で頑張ってしまう方は、どこかで疲弊してしまいます。折れてしまうのです。頑張っていた女性が、ある時突然、会社に辞表を出すということは、どの企業でもよくあるものです。

そんな時、彼女たちの心に何が起こっているのか、というと・・・
「毎月同じことの繰り返し。いつまで続けたらいいんだろう。目標を見失った。」
「もうこれ以上頑張れないのに、弱音が吐けない。だって上司も期待してくれているし、いっそリセットして逃げたい。」
特に後者の女性は、体調さえ整っていればもっと頑張れたはず、と後から後悔しているケースがあります。

そんな彼女たちに伝えるのが、頑張り方を変えることです。特に後者の体調さえ整っていればもっと頑張れたはずだ、とおっしゃる方は要注意です。また復活すると、違う組織で前と同じように弱音を吐かず働き続け、疲弊して、また折れての繰り返しになってしまいます。

残念ながら、女性は一般的に男性と比べて、筋肉、体力が劣ります。男性と同じように体力を使い、睡眠時間を減らして頑張っても、続かないのです。このことを本人はもちろんのこと、周囲も理解しておかないと続きません。よく、女性の方が優秀なんておっしゃる男性上司は多いですが、そんな彼女たちを潰さないようにしてほしいものです。なぜなら、やれと言われれば無理してでも頑張ってしまうから。

さて、「頑張り方を変えること」と先にお伝えしましたが、まず多くの女性に不足していることがあります。それは、自分のビジョンを描くことです。ロールモデルがいない、自分が頑張ったその先がわからないという声がよく女性から聞こえてきます。これでは、疲れて折れてしまった時、「私、なんのために頑張っているんだろう・・・」と不安になるのは、当然です。ロールモデルがいない=ビジョンを描けないことは、まさに負の相関関係です。しかしビジョンがあれば、今の頑張りの意味がわかります。そこで、研修やキャリアカウンセリングでは、ビジョンを一緒に考えるお手伝いをします。

そうすると、何のために今を頑張るのか、あるいは、もうそれは頑張らなくてもいいのかなど、判断ができます。そして、計画的にビジョンに向かうことで、頑張り方や頑張る方向性、強弱のポイントがわかってきます。

自分ひとりでビジョンが描きづらい時、上司は一緒に考えるお手伝いをし、未来にどんなことを期待しているのかを伝えてあげれば、手助けになると思います。

藤井佐和子

藤井佐和子

藤井佐和子ふじいさわこ

キャリアアドバイザー

個人と企業からの依頼によるキャリアカウンセリングは、延べ17,000人以上の実績。学生からシニア層まで年齢や性別を問わず、自分らしいキャリアデザインをするための選択とアクションに向けたカウンセリングを…

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