今月のテーマは『身だしなみ』第五回目です。
営業の<鞄>についてアドバイス致します。
本題の前に前回のおさらいをいたします。
「お洒落は足元から・・・」と言うように<靴>は『身だしなみ』の重要な要素です。
お客様は無言で貴方様の足元を見ていることを忘れないでくださいね。
また、一日中ご自身全体を支えてくれる<靴>を大切にしてあげてください。
では本題です。
営業マンの「営業活動」に手ぶらで行く方はいらっしゃらないでしょう。
顧客へご提案の・パンフレット・参考資料・サンプル・契約書などさまざまな物を持ち歩きます。
それらを大切に守り、お客様の前でのスマートなプレゼンシーンとしての演出には
<鞄>はとても重要なアイテムです。
私自身も足掛け四十年の間の営業活動で数十個の鞄を使用してきました。
お客様の前でのシーンを考えて数個を使用することを心がけておりました。
それは(1)プレゼン(2)契約、また(3)雨降りの日などなどです。
(1)プレゼンシーン
お客様の前で速やかにパンフレットを出せて、かつソファーなどに座る際、
その横にしっかり鎮座する鞄の底の部分でしっかり立つタイプを使用。
(ダレスバッグタイプ)
(2)契約シーン
お客様が契約を選択していただき、<契約書>を受け取る為の大切な儀式ととらえ、
ソフトタイプの鞄ではない角型のタイプを使用。
(アタッシュケースタイプ)
(3)雨降りのシーン
傘をさしての営業は大変でした。革製、布製は雨に濡れてしまうと、
お客様のお宅の玄関先で拭いてみても雫がたれて困ります。
そんな際に大活躍は雨の染み込まない金属系の素材を使用。
(アルミニュウム・ジュラルミン系タイプ)
「色」は基本的には黒色か茶色がほとんどかと思います。
シーンによっては綺麗な色を使用される方も素敵ですね。
「素材」は大別すると革製、織物製(ポリエステル系が多い)、金属製となります。
メンテナンスもしっかりされて下さい。
革製はデリケートクリームを塗ると良いです。
織物製は角の毛羽立ちなど目立ちやすいので綺麗に切り、
黒色鞄の落ちは油性マジックでちょっと塗ると便利です。
特に「持ち手」は変色が気になりますのでご注意ください。
<鞄>は営業マンに対するお客様の『身だしなみ』チェックに重要なアイテムです。
いくつかのシーンでの使い分けをお薦めいたします。
お客様宅で<鞄>を置く際にハンカチを敷いてから、
その上に<鞄>を置く作法などお客様から好感をいただける動きです、どうぞお試しください。
セールス職 精進されて下さい。
伊吹晶夫いぶきあきお
三越伝説のトップ外商
百貨店「三越」伝説のトップセールス外商。 31歳の時に、社員1万3000人の中で初めて売り上げNo.1の座に就き、42歳以降は2位と圧倒的な差を付け、常にトップセールスを誇る。45歳には、最年少で紳…
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