前回のコラムの冒頭で「今年は秋が飛ばされていくのでは」と書きましたが、季節は着実に秋色を濃くし、今日11月7日は立冬です。
京都では聖護院蕪の千枚漬けの仕込みが始まる日です。白いつややかな肌にも似た蕪の肉質に甘酸っぱく昆布の糸を引くぬめりが絡まり絶妙です。冬の食卓一品が待ち遠しいものです。
“その前のひと言”がスムースな会話を生む”
日曜日お昼のテレビ番組「のど自慢」、ずっと前から楽しくみています。
一所懸命な出演者が番組を盛り上げ、結果を示す鐘の音に飛び上がる人、照れくさそうな人、悔しそうな人と千差万別です。
出演者に合否の鐘が鳴ります。合格の人は文字通り合格ですから「おめでとうございます!」「合格です!」とアナウンサーはメッセージを伝え、一緒に喜べばいいのです。が、不合格の鐘の人はショックですね。早くステージを降りたいと思っているかもしれません。しかしそこにアナウンサーが「いい声でした」「ハリのある声ですね」「熱唱でした!」と言いながら飛んできてくれます。
そして短いインタビューが始まります。
「残念でした」でインタビューが始められたらどうでしょうか。
自信はないわと思っていても鐘二つはきっとショックに違いありません、うまく行けば合格!と思うものですから。
鐘二つの不合格の事実に「残念でした」のひと言が、さらに事実を明らかにするわけですから、気分は落ち込み短いインタビューでも嫌だなぁと思うものです。早く席に戻りたいと思う心境に「いい声でしたね」と力強く言われることで、気分は少し楽になるものです。
「いい声でしたね」は本題のインタビューにスムースに入って行けるようにするプラスの架け橋です。
会話の中に架け橋がないことが多くあります。
◇ 「みんな美味しそうで選ぶのに迷うわね。」…お勧めはこれです!
◇ ※混雑した病院の受付などで
「混んでいますね。どれくらい待ちますか?」…患者さんによって診察時間は違いますので、一概に待ち時間は言えません。
◇ 「こんな風に思うけれどどうかしら?」…それはだめね!
プラスの架け橋を作るヒント
● 話し手の心情を受け止めるひと言をまず伝える
● 話し手の状況を思いやるひと言をまず伝える
● 否定から始めない、「なるほど」と肯定感のひと言をまず発する
青柳教恵あおやぎみちえ
OFFICEAOYAGI 代表
人生100年時代を生きる人と組織、社会の成長を願って。 自分らしく生きるための「仕事」「生活」「サードステージ」のヒントを人材育成研修講師・キャリアコンサルタントの視点で提供していきます。 日本航…
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