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2010年03月10日

腰パンを”原理原則”で説く

三寒四温といいますが、このところ”三寒一温”の連続ですね。

その”一温”の日、ご縁を頂き山形市に伺いました。会場は、山形市を一望する高台のホテル。「あれが月山です」と、背筋がぴんと伸びた女性社員が教えてくれました。背筋がぴんと伸びていると、素直にすくすくと育てられたという感じがします。

やわらかい空色の向こうに雪を抱いた月山を望む庄内平野は、ゆっくりとした春の空気に包まれているようでした。
スピードスケートの加藤条冶選手もここ山形の出身だそうです。

さて、オリンピックも終わりましたが、ビジネスマナーや顧客満足の視点でコラムを書いている私ですので、「腰パン騒動」(※)についてやはりひと言を。

(※)「腰パン騒動」…バンクーバー五輪で日本選手団が現地入りした際、一部選手が公式ユニフォームを「ボタン開け」・「シャツ出し」「腰パン」といった格好で現れたため、その姿に抗議が殺到した騒動。

腰パンは、もう何年も前から中・高校の男子生徒の一部の中では定着しているスタイルのようでした。腰骨ぎりぎりのところまでズボンを下ろし、下着のトランクスを覗かせているというより、完璧に俺のトランクス今日はこの色!と見せんばかりに下ろしている。
後から引き釣り下ろしてやりたいと思ったりするものですが、まぁ、何かしらを示しているのでしょう。まぁ、目くじらを立てなくても、と思ったりします。

しかし、彼らが社会人になってそのままかというと決してそうではありません。昨日までコンビニの前でたむろっていたのではないかと思われる風情の新入社員でも腰パンで来る人はいませんから。

学生の腰パンは一過性のものであり、ずり落ちたらどうするのと、まぁ見ていればいいのですが。しかし、これが国を代表し、全員が同じ制服を着ていく人の中にあってはなりません。

制服は、「uniform」(ユニフォーム)、単一(ひとつ)の形 を示します。全員で一つの形をなす「統一美」です。ですからひとりでもその形を崩しては、統一美は成り立ちません。ユニフォームにならないのです。
制服の意味が理解できていれば、必然的に腰パンにはならないはずです。

まぁ、そんなことは俺は気にしないということかもしれませんが、腰パンクンの意識を換えろと声を大にする前に、行動を換えることに目を向けて欲しいものです。

そしてまたもうひとつ、「その姿は、違う」ということを言うことです。大目に見る雰囲気の環境であったかもしれませんが、間違っているということを分からないものには分かるように伝える「伝える力」が指導者には、必要です。

制服は着崩さない。
これが原理原則です。

<※余白>
「身嗜みとオシャレ」

身嗜みは、整えるといいます。「私は、身嗜みをしてきました」とは言いません。「私は、(この場にふさわしい服装で)身嗜みを整えてきました」といいます。「相手」が中心です。

オシャレは、「私は、今日オシャレをしてきました」といいます。
オシャレを整えてきましたとは言いません。オシャレをする、です。「私」が中心です。

青柳教恵

青柳教恵

青柳教恵あおやぎみちえ

OFFICEAOYAGI 代表

人生100年時代を生きる人と組織、社会の成長を願って。 自分らしく生きるための「仕事」「生活」「サードステージ」のヒントを人材育成研修講師・キャリアコンサルタントの視点で提供していきます。 日本航…

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