今年の夏(まだまだ終わりそうにありませんが)、あなたの身の回りのもので、一番出番が多かったものは何ですか?
私は、日傘、です。
去年は、夕方の雨に備えて晴雨兼用の傘でしたが、今年は正真正銘の日傘です。
日傘なしで勇敢に歩いている人は、UVクリームや肩まで届きそうなUV手袋で固めているらしい。男性の中にも日傘を愛用する日傘男子が出現していると新聞記事にありました。
日焼けは肌の大敵、そこから老化につながるという心配は男子も同じということらしい。
が、それはとにかくとして日傘の出番はまだまだありそうです。
今日も日傘に感謝の一日でした、ありがとう。
「ありがとうございます」が「あいづち言葉」になっていませんか。
80歳をゆうに超えた母の携帯電話にたまに電話をすることがあります。「何かの時に」といって本人は携帯電話を持っているのですが、何かの時とはどんな時で、何かの時にどのようにして使うのかの考えはないようです。
携帯電話というより固定電話に近い感じです。なにしろ外に持ってでることがないのですから。それでも私にも母にもどこか(根拠のない)安心感があります。
ところが電話をかけてみますと、「圏外です」「電源が入っていません」というアナウンスがよく流れてきます。充電がされていないのだろうと思っていましたが、十分に充電されています。
故障かと思い電話会社に問い合わせをしました。
担当者は声の感じや話し方から若い(経験が)感じです。
マニュアルに決められたとおりの質問をしてきます。
携帯電話の番号、名前、状況などひとつ答えるたびに「ありがとうございます」。電源を切ってください、電源を入れてください、電池パックをいれてください、指示された通りにするたびに「ありがとうございます」。
「『ありがとうございます』は分かったので次に進めてくれますか、早くこの携帯電話が使えるようにするにはどうしたらいいかを教えて」と、この担当者は決められた通りに言っているのにと分かりながらも、ついつい口走ってしまいました。
僅か2分足らずのやりとりの中で何度「ありがとうございます」が出てきたことでしょうか。
会社側からすれば個人的な情報をお伺いし、お答えくださり私どもの作業が進みます、このことに感謝し「ありがとうございます」という図式であるだろう、がいったいひとつの用件が完了するまでに何度この言葉を使っているか、何分を要しているか検証をしてみたことはあるのだろうか。
度重なる「ありがとう」よりこちらの要件を早く解決して欲しい気持ちの方が勝ってくることの理解、想像はあるのだろうか。
名前を答えて、住所を答えて、電源を切って…そのたびごとの「ありがとう」は必要なのだろうか。
「ありがとう」の言葉が、単なるあいづち言葉に聞こえます。
「ありがとう」の言葉が、あいづち言葉になっていませんか。
青柳教恵あおやぎみちえ
OFFICEAOYAGI 代表
人生100年時代を生きる人と組織、社会の成長を願って。 自分らしく生きるための「仕事」「生活」「サードステージ」のヒントを人材育成研修講師・キャリアコンサルタントの視点で提供していきます。 日本航…
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