目次
今回のテーマは
『お客様宅 訪問時 基本マナー Part 3』
<おいとまする時のマナー>
<訪問の後の対応も大事>
勉強いたしましょう。
<現況把握>
全国に拡大したコロナ感染者は、急激な減少傾向にあります。国民皆様の小さな防御行為、一例ですがマスク着用だったり、丁寧な手洗い、アルコール除菌などなどの積み重ねが感染者の減少につながっているのではと思います。感染状況の変化は世界でも稀なようで、ニュースでも放映されていました。このまま落ち着てきてくれることを祈るばかりです。今後も十分に用心して感染しないようにいたしましょう。
前回のおさらい
本題の前に前回のおさらいを致しましょう。
『お客様宅 訪問時 基本マナーPart2』
<お客様宅 玄関先でのマナー>
<応接間でのマナー・洋室 和室>
<出されたお茶のいただき方>
順をおって勉強いたしました。
●玄関先でのマナー
- 玄関は、そのお宅の「顔」とも言われ、それだけ玄関での所作は重要なポイントとなります。一つひとつの動作を意識して行ってください。
- 玄関での挨拶は簡単に済まして、正式な挨拶は入室してからです。
- 玄関の<上がりかまち>は正面向きで上がる。後ろ向きで上がれば履物を直さなくて済むという考えの方、これはマナー違反です。
- 履物は揃えて脱いで正面向きで上がります。相手にお尻を向けないように、かがんで履物の向きを直してから玄関の隅の方に履物を置きます。膝をつけての行動の方が、体がふらつかないので安定感があます。
●応接間でのマナー・洋室 和室
- 洋室に通された時は、相手に席を指定されない限りは下座(入口の近い席)に座るのがマナーです。
ご挨拶は椅子から立ち上がり、日頃の感謝と時間をお取りいただいた事への感謝と本日の目的を話しましょう。 - 洋室でも和室でも、テーブルや座卓に鞄や荷物を置くのは失礼にあたります。手荷物がある場合は、足元に置くのが礼儀です。
- 座布団をすすめられた際には「失礼いたします」と申し上げてから座りましょう。
- お相手が入ってこられたなら正式なご挨拶をいたしましょう。例えば「いつも大変お世話になっております。コロナ禍の中でございますがお変わりございませんか? 本日はお時間をお取りいただき有難うございます。どうぞよろしくお願いいたします。・・・・・」
- 和室に通されるケースもたまにあります。特に注意点は「畳の縁は踏まない」、昔は「家の顔を踏むようなもの」と言われた時代もあったそうです。
●出されたお茶のいただき方
- お茶をお出しいただいたなら、早めに口をつけるのがマナーです。
- ふた付きの日本茶の場合は、ふたを開ける時に、ふた裏の水滴が垂れますので、茶碗の内側にそっと添わせて落とします。ふたは茶碗の右側にふた裏を上しておきます。
- 冷たい物をお出しいただいた場合、グラスがコースターに乗って出されます。水滴で密着していることもありますので、意識して少し傾けて確認してからグラスを持ち上げましょう。
- 最低限のマナーとして「いただきます」とお声をかけましょう。
- 基本的には出されたお茶は、すべて飲み干すことがマナーですが、あまり早く飲み干すと相手に何度も注がせる手間をかけてしまうので、ペースを考えながら飲みましょう。
『お客様宅 訪問時 基本マナー Part 3』
今回のテーマは
『お客様宅 訪問時 基本マナー Part 3』
<おいとまする時のマナー>
<訪問の後の対応も大事>
勉強いたしましょう。
●おいとまする時のマナー
- 営業活動が済んで、もう一度言い忘れがないかなど心の中で確認いたしましょう。そして、長居をせずにおいとましましょう。長々とお宅にお邪魔するのも相手にとって負担になります。
- お客様のお話しが長くなっている場合は、さり気なく時計を見るなどしながらおいとまの旨を切り出しましょう。
- 失礼する際には玄関に向かう前に、正式なご挨拶を応接間などでお客様へ伝えましょう。
- 本日時間をお取りいただいた感謝の言葉を伝えましょう。
「こちらを(お茶など)いただきましたら、そろそろ失礼させていただきます。」
「本日はお忙しい中、お時間をお取りいただき本当に有難うございました。」
「そろそろ おいとまさせていただきます。」 - 玄関先では、スリッパの向きを変え、揃えてから玄関の隅に置きます。
- 訪問時に玄関の隅に置いておいた履物はそのまま履かず、中央に移動してから履きましょう。
- ひも靴はお尻を玄関側に向けて、膝をついて結ぶと綺麗です。お尻はお客様には向けないよう注意してください。
- 玄関から外に出ましたら、お見送りいただいた気持ちを込めて、もう一度一礼いたしましょう。
●訪問の後の対応も大事
- 帰社しましたら、訪問させていただいた御礼を早々にいたしましょう。
当日か、遅くとも翌日にするのが良いと思います。
この行動は数日経過すると感謝の気持ちは伝わりにくくなりますね。 - 取り急ぎ電話でお礼を申し上げ、その後に手紙やメールなどでお礼を伝えると、より感謝の気持ちが伝わります。手紙はお客様の手元に残ります。
- 当日に話題になったお話をその場だけで終わらせず、後からフォローすることでお客様からの信頼が芽生える要素となります。直接的に商いに関係がないことであっても、ご自身で情報を持っている際には、その情報を送って差し上たり、細やかな心遣いはお客様の心に強い信頼関係が生まれることでしょう。
<まとめ>
今回で、『お客様宅 訪問時 基本マナー 編』終了いたします。
「相手にとってどうすることが一番良いか」ということを常に考えることが重要です。自分の謙虚な気持ちと、お客様への心遣いがあれば、自然と信頼関係が生まれくると感じております。お客様と心地よい時間を共に過ごせる訪問となるといいですね。コロナ禍の中、さまざまシーンで<アルコール消毒>の感染予防を行い、安全を期して多くの出会いを大切にセールス励んでください。
セールス職の皆さま常に応援いたしております。
次回をお楽しみにお待ちください。
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