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コラム 教育

2012年10月15日

茶道の心に学ぶ

私は最近、子どもを育てる上において茶道の精神がたいへん参考になるのではないかと考えています。

たとえば「一期一会」と言う言葉は、一回一回の出会いを大切にという茶道の言葉ですが、子どもの成長においても、その時期の子どもと出会うことができるのは一度きりであり、その時しか味わえない幸せや喜びを親子して味わっていくことが大切であるように思います。

また茶道には「和敬清寂」という言葉があり、これは相手を思いやる「和」の心、相手を尊重する「敬」の心、見栄やエゴを離れた「清」の心、静かにそのままを受け入れていく「寂」の心を表しています。

これらは子育てをしていく上においても、幸せな家庭を築く上においてもとても大切な心であるように思います。

茶道は一つの修行であり、それによって心が磨かれ、その心と心が作り出す「出会い」という総合芸術です。子育てもまた、親にとっては一つの修行であり、それによって心が磨かれ、その心と心が作り出す「幸せ」という総合芸術とはいえないでしょうか。

茶道の大家 千利休は茶道の極意をこのように詠んでいます。

茶の湯とは ただ湯を沸かし 茶を立てて
飲むばかりなる ことと知るべし 
 
茶道にはたくさんの決まりごとがあり作法があります。
でも究極的には人と人とが出会い、同じ時間空間を共有し、それ自体(茶を飲み、共に居ること)を楽しむ。そのための決まりごとであり作法なのです。

「茶の湯は何も難しいことはない。ただ湯を沸かし茶をたて飲むだけのこと。
その時間をそのものを美しいものにし、楽しむだけのこと。」
千利休はそう伝えたかったんだと思います。

子育ても同じだと思います。
「子育ては何も難しいことはない。ただご飯を食べさせ布団に寝かすだけのこと。
子どもと共に過ごす時間を美しいものにし、楽しむだけのこと。」

子育ては ただ飯食わせ 服着せて
布団に寝かす ことと知るべし

長谷川満

長谷川満

長谷川満はせがわみつる

家庭教師システム学院

30年以上多くの家庭教師を指導すると共に、 自らも家庭教師として子どもの自信回復と意欲を引き出す学習指導を実践。「やってみせて、やらせてみせて、ほめて伸ばす」指導で多くの子どもたちの成績向上に…

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