先日、カナダなどで実績のあるチームビルディングゲームが上陸したのを聞き、さっそく体験会に行ってきました。私は、こうした体験型のセミナーが大好きで、よく参加しています。
今回のゲームは、参加者がいくつもの国に分かれ、自国の資源(お金、環境、食料など)をやりとりしながら、決められた期間内に各国に課せられた目標を達成するというもの。詳細はここでは割愛しますが、各国に設定された条件はあらかじめ異なり、お互いがどう協力してやっていくか、というもので、なかなか学びが多かったゲームでした。
この手のゲームは、最初にルールの説明を受けるのですが、これがきわめて抽象的。たくさんの「?」が頭の中によぎりながら、ゲームがスタートします。あとで聞いたのですが、これは、意図的に詳しく説明しないことにより、参加者のなかに混乱を作り出しているのです。人が混乱に放り込まれると、何とかしようとして話し合いがはじまる。これがチームビルディングの第一歩になるのですね。
さて、この混沌とした状態にどう反応するかは、人によってだいぶ違います。私は性格上、疑問がクリアになって全体像が見えてこないと足が前に出ないタイプなので、こうした場面はちょっと苦手。固まってしまうんですね。
しかし、同じチームのある女性は「きっとこうすればいいのよ」「じゃあ、あそこに行って情報をとってくる」などと、積極果敢にどんどん動いていっている。彼女の行動をみて、自分にもああいった行動力が必要だなあと痛感しました。
実際の仕事は、まさに混乱の連続です。情報が足りないなか、それでも前に進まないといけないことがほとんどです。でも、そのなかで、自分なりに仮説を立て、動いているうちにだんだんとやり方がみえてきたりするものです。この、混沌としたなかで動けるかどうかが、仕事ができる力になるのだと思います。
皆さんは「考えてから動くか」「動きながら考える」か、どちらのタイプですか? もちろん、場面にもよりますので、バランス感覚が必要ですが、できればこうした体験会を利用して、苦手なほうの行動にチャレンジしてみることが、自分を伸ばすチャンスだと思います。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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