【長谷川さんの路上靴磨きを体験レポート】
長谷川裕也
(株式会社BOOT BLACK JAPAN 代表取締役/靴磨き.com 代表)
日本初の靴のトータルプロデューサー。2004年春、東京駅丸の内口の路上にて靴磨きをスタート。口コミから、今や路上だけでなく、企業との提携、個人宅にお伺いし靴を磨く『出張靴磨き』を展開。アパレル経験で磨かれた感性で、靴に独特の魅力を与える。
靴磨き.comを運営する㈱BOOT BLACK JAPAN代表の長谷川裕也さん。
なぜ、靴磨きを事業としてはじめようと思ったのか。今、なぜ靴磨きなのか。
彼のもののみかたを探るべく、対談に先駆けて路上で靴磨きをしている長谷川さんのところへ体験に行ってきました!
●靴磨き初体験…
長谷川さんがいつも靴磨きをしている某所の路上。到着後、早速靴を磨いてもらいました。
ここへ来るお客様は定期的に靴を持ってくる方がほとんどで、自分でも靴磨きをしつつも更にプロにも頼むという人たち。長谷川さん曰く、本当の靴好きはそういう人たちなのだとか。
磨いてもらうのは初めてなので、長谷川さんがどうやって磨いてくれるのかじっと手元に注目して…。
●靴が輝くには技術がいる
靴磨きには「シューケア」と「シューシャイン」があり、一般の人が自分で行っているのは「シューケア」。「シューシャイン」には技術がいるそうです。
何故、靴磨きをはじめたのか聞いてみました。「高校卒業後はフルコミッションの仕事をしていたのですが、その会社で身体を壊してしまって…。その後しばらくフリーターをしていたのですが、生活苦から靴磨きを始めたら、結構稼げるなって思って(笑)」
●心も綺麗に…
軽快なトークを披露しながら、どんどん靴は磨かれていきます。楽しい時間を過ごしていると、あっという間に片方磨きあがりました。
綺麗になった靴を見て「すごい!ピカピカ!」すごく気持ちがよく、本当にスッキリした感じです。こころまで磨かれたようです。
※左側が磨きあがった靴。輝きが全然違います。
長谷川さんはトークも抜群で、相手をもてなすということが大切だという態度が感じ取れました。
●目の前で喜んでくれる人がいる
路上での靴磨きの醍醐味は?と尋ねてみました。長谷川さんが答えてくれたのは、目の前で喜んでくれる人がいる、普段会えない人に会える、色々なビジネスチャンスが広がっているという3つ。
「元々、靴磨きは元手のかからない仕事をしようと思って始めた仕事なので、靴磨きがいいビジネスになるなんて思っていませんでした。そういう目線で考えてなかったんですよ。」
しかし、そういいながらも「でも、今はすごく靴が好きです!」と笑顔で話してくれた長谷川さん。
長谷川さんのそんなところがビジネスに繋がっているのかも知れませんね。
※自分で書いた手作りの看板。「<夢を叶える為に>靴磨き」と書いてあります。
【川村さんに感想を聞いてみました】
思ったより冬の路上は寒い!それでも路上での靴磨きを続ける長谷川さんの信念を感じました。
靴磨きは今までは職人の世界。黙々と靴を磨き、綺麗になった靴が結果の全て。
磨いている間の時間をお客がどう過ごしているかという観念はなかった。
その世界に長谷川さんは接客の要素を取り入れたことで、長谷川さんに磨いて欲しいというリピート顧客の獲得も出来ていると思う。
欲目から始めた仕事ではないと本人は言っているけれど、このビジネスの可能性に目をつけた長谷川さんのビジネスセンスが素晴らしい!
靴磨き自体にも非常に可能性を感じる。例えば、高級ホテルと提携するとか、後進を育てる学校を作るとか…。色々できることはありますね。
長谷川さんがもののみかたを変えなければ、このビジネスの可能性も見えてこなかったはず!!
もっと長谷川さんに迫る、もののみかたと靴磨きビジネスは、次回のコラム内企画、川村透×長谷川裕也 対談で2/5掲載予定です!お楽しみに!
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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