いま時代はコラボレーション全盛期です。世の中には、つい五年前では考えられなかったような業務提携やコラボ企画があふれかえっています。ライバル社同士だった大手デパートの提携、ファストフード店のコーヒーチケットがついているトレンド雑誌、玩具メーカーと豆腐メーカーが作った戦闘キャラクターをかたどったお豆腐、レシピを載せるサイトと食品メーカーの共同企画商品など枚挙にいとまがありません。こうした事例からもわかるように、いまの時代は、自分の力だけで何かをするより、周りと手を組み、お互いのメリットを活かしながら、新たな価値を創り出す、そういう<コラボレーター>が求められているのです。
今月より1年間このコラムの新しいテーマとして、皆さんがどうすれば部下や同僚、となりの部署、あるいは上司、ときには取引先の人たちと、うまくコラボし、お互いにとってメリットのある仕事や関係がつくれるのか、そのコラボレーション力について考えていきたいと思います。
■コラボレーションとは?
コラボレーション(Collaboration) とは、協働、協力、共同という意味です。つまり、立場が異なる複数の人が行う協力、連携、共同作業のことです。また、コラボ、という言葉が使われるときは、意外性、あるいは新しい価値を生みだす、というニュアンスが含まれることが多いようです。「まさかA社とB社が?」「そんな組み合わせ、これまでなかった!」という驚きがあるのがコラボレーションですね。つまり、ふだんは手を組むことなど考えなかった相手でも、見方を変えれば、お互いがWin-Winになれる組み方があるし、またそういうところからこそ新しい価値が生まれるチャンスがある、ということだと思います。
コラボレーションをするときの前提条件が二つあります。
1:お互いの関係は対等
かつてのような上下関係ではコラボレーションは成立しにくいものです。
どちらが強い、偉い、ということではなく、
お互いが対等のパートナー、アソシエイツとして対等な関係が前提です。
2:まずは相手のメリットを考える
自分側のメリットから考えるのではなく、
「これをすると、あなたにとってこんなメリットがある」という見方を探すのです。
相手の立場に立たないとこれは見えてきません。
まさしく視点の転換ですよね。
まずはこの二つを念頭においておきましょう。
次回のテーマは「なぜいまコラボレーションか?」です。どうぞお楽しみに。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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