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2010年01月05日

変えるべきもの、変えないもの

 ニューヨークヤンキースの松井秀喜選手が、ロサンゼルスのエンジェルスヘ移籍――

 このニュースを聞いて驚いた人も多かったでしょう。僕は、彼はヤンキースに残ると思っていました。7年もいたチームへの誇り、ピンストライプのユニフォームへのこだわり、ニューヨークという土地への愛着・・・。しかし、それらを捨て、彼は新天地への移籍を決意しました。しかも年俸も半減です。
 彼が貫いたのは、野球選手として少しでも長くプレーしたいという思い。指名打者専門では体がすぐに衰える。守備の機会を考えてのことだったと思います。
 松井選手の決断に、僕はとても勇気をもらいました。そして、人には、変えるべきことと変えないべきことがあると教わりました。

 変えるべきこととは、「環境、やり方、ものの見方」。
 人は年をとるごとに、変わることに臆病になっていきます。これまでの成功体験にこだわり、いまある地位や立場、収入を守ろうとする。変えることは、ある意味自分の中の調和をいったん崩すことになるので、エネルギーと勇気がいるのです。しかし、自分が次のステップに進むには、常に変化していかねばなりません。松井選手も環境を変え、過去の栄光をそっとおき、新しいフィールドへスタートしました。彼の柔軟な思考に心から拍手を送ります。
 そして、変えてはいけないこと。それは「自分の信念、ポリシー」。自分がいつも大切にしている価値観や思い、ルールです。もちろん、人の意見に耳を傾けるのは必要ですが、いつも自分が大事にしていることはやたらに変えないほうがいい。周りに合わせてばかりいると、いつしか自分を見失います(このバランスって結構難しいですが・・・)。慣れ親しんだヤンキースを離れ、新天地に移った松井選手も、「選手として一日でも長くプレーしたい」という信念は守り通しているのですね。

 2010年、新しい年の幕開けです。皆さんは、何を変え、何を変えないのかが見えているでしょうか。政治も変わり、経済状況も変わった中、自分が変えないものは何でしょうか。

 私にできることは、皆さんが変えるべき「ものの見方」のバリエーションをお伝えすることです。講演で、コラムで、今年もお会いするのを楽しみにしています。

川村透

川村透

川村透かわむらとおる

川村透事務所 代表

「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…

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