皆さん、こんにちは。組織改革ノートも二年目に入りました。今年のテーマは「チーム」、しかも「目標を達成できる」チームの在り方を追及していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
さて、どんなチームにも目標があるはずです。そして、それを達成するには、おそらくチームがチームとして機能しなければ達成できません。つまり、そこに「チームワーク」が存在しなければ、1+1=2以上のものにはならないのです。
目標を達成するチームには、じつは5つの特徴があります。チームの在るべき姿として、ぜひ覚えておきましょう。
1.チームワークの元になる関係性がある
まず大前提として、メンバー間の人間関係が醸成されている必要があります。時間の長さが問題なのではなく、深い密なコミュニケーションをとって、お互いをよく知ること。そこができてはじめて、一緒に何かを共有しようという気になるのです。このプロセスを飛ばして、いきなり「チームとして動け」と言われてもうまくいくはずがありません。チームビルディングの手法などを取り入れて関係性をしっかりと作る必要があります。
2.リーダーシップ/フォロアーシップがある
1の関係性ができたら、皆をまとめる案内役のリーダーと、そのリーダーの下で協力して目標を達成しようとするフォロアーたちが必要です。リーダーは進む道を示し、全体を常に観察し、必要であれば調整をします。フォロアーたちは、リーダーの指示に従い、また目標達成のためにお互いを支えあう、そうした役割分担が必要です。
3.目標が全員で共有されている
この「共有されている」というところがミソです。ほとんどのリーダーは目標を伝えただけで共有されていると思っていますが、それは大きな勘違いです。それについては次回詳しくふれますが、各メンバーが、本当に心から自分ごととしてその数字をとらえているかどうかが大きなカギなのです。
4.営業戦略とは別に、チーム内戦略がある
目標達成には、数字を追いかける対外的な営業戦略のみが表だって目につきますが、実は、チーム内をまとめていく戦略も必要です。常にチームメンバーの様子を観察し、声掛けをしたり、チェックをしたり、状況に応じて体制を柔軟に変えていく、といったチーム内戦略が、チームワークを発揮させるカギとなってきます。
5.フェアな評価基準がある
企業はボランティアの組織とは違い、多くの人が地位や報酬を得るために働いているので、そこには明確な評価基準が必要です。そして、いままでのように「数字を挙げた人」だけが認められる基準では不十分です。結果を出した人だけでなく、その陰となって貢献した人も正当に認められるものさしがないと、人はやる気をなくしてしまいます。
次回は「チームワークの元になる関係性がある」についてです。どうぞお楽しみに。
川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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