「子供の食育」の大切さが、盛んに取り上げられています。しかし、子供に食育を語る前に、大人は大丈夫でしょうか？日本の食料自給率は、40％を切ってしまいました。それなのに、大量の食料を廃棄している現実をご存じですか？「食」の情報が反乱している現代社会において、正しい選択をするのは非常に難しいことですが、子供に食育を語るには、まず、大人がしっかりした考えを持つべきではないでしょうか。

＜講演概要＞
（1）日本の食文化史
世界には様々な料理、食文化があります。日本の食文化を他の国々と比較してみると、良いところや問題点が見えてきます。
（2）日本の食料事情
40％に満たない日本の食料自給率。大量に食料を輸入し、同時に大量の食料を廃棄している現実。続発する食品偽装問題。賞味期限切れ、即廃棄で良いのか？
（3）「もったいない」
「もったいない」は、子供の頃、親から毎日の様に言われた言葉です。我が家が特別だった訳では無くて、それが当たり前の世の中でした。この「もったいない」が食育の基本だと考えます。
（4）料理上手になる
もっと料理上手になりましょう。美味しく作る事、丁度良い量を作る事、余った食材・余った料理の保存方法・再利用方法など、ちょっとしたコツを覚えれば無駄は無くなります。
（5）食のバランス感覚
一回の食事の栄養素やカロリーばかりを考えるのでは無く、もっと大きな枠で食を考える様にするべきだと考えます。

台所は、子供の食育の場として最適だと思います。子供と一緒に料理を作り、一緒に食べましょう。熊八氏は、家庭科教員免許を取得し、大学や料理学校の講師を務めた経験を持ち、NHKを始め、数々の子供番組やイベントで、子供達と実際に料理を作ってきました。全国47都道府県、世界20か国近い国々と、30か所近い地域で、自分自身が体験し、目の当たりにした経験に基づき、プロの料理人である熊八氏が、体験談を交えて、食の大切さを、楽しく、解りやすくお話しします。

＜講演概要＞
（1）食べ物は、どこから来るのか？
現在、食料の6割以上を、海外からの輸入に頼っている日本。その日本に食料を輸出している国の中には、飢えと貧困に苦しむ人達が、たくさんいらっしゃる国もあり、子供達は学校に行けず、働いているという現実を伝えたい。
（2）「もったいない」という気持ちを持つ
肉・魚・野菜を育て、捕り、収穫する事の大変さを知り、大切に食べる事、「もったいない」という事を伝えたい。
（3）大まかな、食のバランス感覚を持つ
具体的な栄養素の名前や、体内での働き等の話ではなく、肉や魚は、体の骨組みや筋肉を作り、野菜は、その骨組みや筋肉が崩れない様につなぎ止める働きをするもの。だから、肉だけ、魚だけ、野菜だけではなくて、いろんな物を、バランス良く食べる事が大切です。

熊八氏が楽しいトークをしながら調理、それを皆さんで試食するというパフォーマンスです。
また、料理の作り方を歌詞にして、唄いながら作るという＜歌あり＞のパターンもOKです。
披露する料理に関しては、出来る限り、主催者様のご要望にお応えさせて頂きます。